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その問題、社員はどう認識しているでしょうか?問題解決を阻む認識のズレ

経営者やリーダーは、働き方改革のつもりで
良い仕組みや制度を取り入れようとします。
社員のことを思って、なるべく良い労働環境にしてあげたい
と思うから当然のことです。

でも、せっかく取り入れた仕組みや制度に
社員やメンバーが喜んでくれなない
むしろ、不満を言ってくることがないでしょうか。

なぜ、こんなことが起きるのか?
今回は、吉田部長と情熱課長の対話を通して
その解決策も含めてお伝えします。

さて、どんな対話になるか。


◆メンバーはどう認識している?


吉田部長
情熱課長、浮かない顔しているけど
何かあったのかな?

情熱課長
吉田部長、ちょうどいいところに。
聞いてくださいよ!

せっかく、写真整理が効率的にできるシステムを取り入れたのに
メンバー達は喜ぶどこか、これでは仕事が増えるばかりだと
文句を言ってくるんです。

(建設業では工事記録写真の整理に膨大な時間が掛かっていました)

吉田部長
そうか、せっかく良いシステムを入れたのに
メンバーが喜んでくれないのか!
それは、辛いねー。

情熱課長
どうして、こんなことになってしまうのでしょうか(涙)。

吉田部長
ところで、新しいシステムを取り入れる前に
写真の整理の問題点について
メンバーにどう考えているか聞いてみたかな?

情熱課長
えっ、メンバーにどう考えているのか聞いたか?ですか。
メンバーが写真の整理が大変だと言ってくるので
会社から紹介されたシステムをすぐに導入しました。

◆認識のズレがあると、問題は解決しない!


吉田部長
だとすると、メンバーと今回の写真整理が大変だという問題について
具体的に話し合っていないようだね。

情熱課長
そう言われると、そうかもしれません(汗)。
でも、メンバーの不満にすぐに対応したつもりです。

吉田部長
情熱課長としては、一生懸命にやったつもりでも
メンバーとの間に、問題についての認識のズレがあると
本当の解決にはならないことが多くあるんだ。

情熱課長
えっ、認識のズレですか?
(※認識のズレとは、異なる立場の間で
物事の理解や解釈が一致していない状態です)
吉田部長
そうなんだ、認識のズレがあると
本当の問題に気づけないことがある。
だから、今回のシステムを入れても効果がないのかもしれない。

さらには、上司は『私たちのことをわかってくれていない』
とメンバーが考えてしまうこともある。
そうなると、関係性が悪くなるばかりだ。

情熱課長
えー、そんなことがあるんですか。
ショックですねー。

吉田部長
もしかすると、メンバーは情熱課長が自分たちのことを
わかってくれていないことに不満をもっているのかもしれないよ。

情熱課長
そうなんですか、ますますショックです。
認識のズレ、どうすれば良いのでしょうか?

吉田部長
そうだねー。
問題が少しこじれてしまっているかもしれないけど
振り出しに戻って、メンバーと、この問題について
どう認識しているのか対話をするしかないね。

情熱課長
やっぱりそうですか、ちょっと難しい気がします。

◆対話こそ、解決への第一歩!


吉田部長
どう認識しているのか確かめるためには対話しかないな。
遠回りに思えるかもしれないけれど、
ここはリーダーとしての踏ん張りどころだ。

対話の際、して欲しいことは、
『こいつ、わかっていないな!』
という相手を否定する意識ではなく

『そうか、そう考えているのか』
という相手を受け止める意識を持つこと。

その上で、メンバーも納得できる解決策を考えてみよう。

◆相手を受け止める対話が重要


情熱課長
確かにそうですね!
私はメンバーの意見を最初から聞こうとせず
自分のアイデアを押し付けていたかもしれません。

吉田部長
そこに気づけば、大丈夫だ。
問題は問題だけど、それぞれがどう認識しているか
を知ることが問題を解決する第一歩だ。
このステップを踏まずには問題は解決できない。

情熱課長
はい、わかりました。
すべてのことに認識のズレがあることを前提に話し合ってみます。
また、相談させてください(笑顔)。

◆今回の質問

【その問題、メンバーはどう認識しているでしょう?】

次回に続けます!お楽しみ!

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吉田裕児@人と組織を咲かせる人財育成コーチ
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