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就農予定の畑に初めてトラクターで入った日
ついに、自分の就農予定地にトラクターで入る。
美幌に来てから丸2年の研修を経て、ようやくだ。
約2.5ヘクタールの畑が2枚。成分分析の結果、酸性が強いことが分かったり、前作が苗木栽培だったのが作物にあまり良くないかもとアドバイスされたり、自宅から3キロくらい離れていたり。いろいろな懸念材料はある。
それでも、ここは僕らが新しい暮らしを作っていく場所だ。日当たりは良いし、水はけも悪く無さそうだし、比較的地面も平ら。何より舗装された道路から少し森の中に入っていった先にあるロケーションがワクワクする。きっといろんな人を楽しませる場所にもできるはず。ここで、頑張ってみよう。
トラクターの後ろにつけた作業機はスプリングハロー。昨年使っていた人がプラウでおこした畑の起伏を平らにする。平らにした後は、大量に発注してある炭酸カルシウムをばらまく予定にしている。
誰もいない広い畑、トラクターで入っていく。初めて入る自分の就農予定地。とても感慨深い。トラクターをかけた列が広がっていくのも、今までとは全く違う達成感がある。始まったなぁ。
トラクターで畑の隅々まで入ってみると、場所によって土の雰囲気がかなり違うことがわかる。土の色や、質感、乾き方だ。
「ふむふむ、ここは黒くて良さそうだなぁ。」
「お、ここは灰色だなぁ。」
「むむ、赤茶けている。熱帯地方の酸性土壌は赤いって聞いたことがある気がするなぁ」
「やや、見た目が粘土っぽい。」
見た目で、何も判断できないのがちょっと情けないが。違いがあることはよく分かった。なんだか楽しい。たぶん、それが生育にかなり影響を与えるのだろう。少し調べてみないとな。
今年は試しにレタスをある程度作って見るくらいの予定しか無い。広大な部分は特に使わない予定だ。そこの部分は緑肥でもまいてみたい。雑草退治するのも大変だし。ひまわりなんか良いよなぁ。隠れた名所になるかも。
とにかく。就農予定地に初めて踏み入れた一日だった。ここをどうしていこうかなぁ。
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