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井戸水なし農家の水問題。水道メーター増設しました!

ビニールハウスで野菜を育てると必ず必要なのが水。アスパラガスを育てる場合、かなりの水が必要になる。多くの農家さんは井戸水や川の水をひいて使っている。

しかし、残念ながらさいこうファームの井戸はすでに枯れていたのだ。あらたに井戸を作る方法もあるらしいが、工事費用は百万を超え、工事したからと行って水が出るかわからないとのこと。

となると、選択肢は1つ。水道を使うしかない。つまり、「水道料金」が発生するのだ。

「はぁ、恐ろしい、恐ろしい、普通に生活しているだけでもけっこうかかるのに、いったいぜんたい水道料金いくらかかるのよ・・・」

そんな話を近所の農家さんとしていると耳寄り情報を教えてもらえた。農家であれば業務用の水道料金が使えるらしい。

業務用の水道料金、調べてみると基本料や超過料(基本量に含まれる量以上の水に発生する料金)が高いものの、下水道料金がかからないのだ。これがすごく重要。のり弁の上に乗っているちくわの磯辺揚げくらいな大切なポイントだ。

これまで40年近く生きてきて全く気付いていなかったが、通常の水道料金は水の使用料金と下水の使用料金で構成されている。しかも下水の料金は水の料金と同程度の値段なのだ。下水、高い。

そのため、水道料金が多少高くなったところで、トータルで考えると業務用の水道料金の方が圧倒的に安くなる。

ちなみに美幌町の場合、値段はこんな感じ。

せっかくなのでシミュレーションしてみると、こんな感じ。

計算が気になる人はこちらをどうぞ

農業用の水を1ヶ月あたり4m3以上使うとすぐにお得になってくる。ちなみに20m3というのは3人世帯の平均的な月間水道使用量だ(参考はこちら)。

「ああ、こりゃ、なんとしてでも業務用の料金で水を使えるようにならねば!」ということで、町の水道工事屋さんに業務用水のメーター取り付けをお願いしたのが昨年の5月ごろ。

それから見積もりだけもらって放置すること約一年。今日、ついに業務用メーターの取付が終わったのでした。あぁ、よかったよかった。これで少しは水道コストを下げられる。あとはこの蛇口からどう配管していくかだな。

「ちょっと奥さん、下水道料金ってすんごく高いんですってよ!」

左が新しい業務用メーター、右が前からの家庭用メーター
(我が家の場合は水道の本線からの引き込みは家庭用も業務用も一緒で、
途中で業務用メーターと家庭用メータに分かれる作りになっています。)

noteを読んでくれてありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した3人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!



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吉田拓実|さいこうファーム OKHOTSK BIHORO
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