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美幌クエスト、隠れ名物「かに弁当」を手に入れろ!

クエストのきっかけはtwitterで見つけたつぶやきだった。北の大地の水族館館長、山内創さんの証言。

「全国1000万のカニ弁当ファンの皆様、北海道美幌町青葉荘のかに弁当を食べてくれ。マジでうまいぞ。」

あお、ば、そう?美幌町のあおばそうって、駅の近くにあるあの青葉荘のこと?あそこ、お弁当なんて売ってるの?カニ弁当、しかも、そんなにうまいの?

知らない

美幌町に住むものとして、この探索クエストは達成しなければならない。カニ弁当、食べたい。

午前の作業を終えて、愛車のシルバー(白の軽トラ)にさっそうと乗り込み、幸枝さんと美幌駅に向かう。

たしか、この辺りに・・・。あった、青葉荘!

どこをどう見ても、お弁当を売っている雰囲気は無い。美幌町の時の流れを感じさせる佇まい。移住して2年そこそこ、ペーペーの僕らを寄せ付けないオーラを発揮している。

ここに本当にカニ弁当は売っているのか?「カニ弁当くださーい!」と安易に尋ねると「は?」と言われてしまうのではないか?

シルバー(白の軽)の中で頭をぐるぐる回し逡巡する僕。そこに勇者が現れる。

「私、聞いてくるね!」

こんな時、どこまでも頼りになる幸枝さん。先頭は153センチの幸枝さん。その後ろに隠れるようにして180センチの僕が続く、いつもの布陣。

ガラガラとドアを開ける。

玄関前に並べられた、スリッパ。少し暗いロビー。やはり、お弁当を売ってそうな雰囲気はゼロ。「やはり間違いだったか」と立ち尽くす僕、「すみませーん」と声をかける幸枝さん。

奥から、人の良さそうなおじさんが出てくる。

「あの、カニ弁当があるって聞いたんですけど」

もちろん、聞いたのは幸枝さん。

「あぁ、もう売り切れちゃったんだよね」

売っていた。そして、売り切れていた!

「朝の内に連絡貰えれば用意しておくよぉ」

予約システムだったらしい。第一旅館人(たぶんオーナー?)から貴重な情報を入手した幸枝探検隊の一行、ちょっとがっかり、そしてそれ以上にクエスト達成の糸口を手にした喜びを抱え帰路につく。

テュール、テュル、テュテュ、テュー(今のドラクエはこういう音しないのかな?)

翌日、朝の内に電話をかけ、ついにカニ弁当を手にする事となる。

作りたてで温かいカニ弁当。美幌峠から眺める屈斜路湖の上にかに弁当の文字。帯を取ると、かにのほぐし身と卵と紅生姜がちらしてあるご飯。見た目は結構普通だ。

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食べてみる。少し焼かれたかにのほぐし身は、かにを食べてるなぁ感が強い。そして、その下に敷かれたご飯は、なんとバターライス。これが合う。北の大地の水族館の館長が絶賛するだけの事はある。

こうして、僕らは新たな美幌のおすすめを見つけたのだった。

美幌町青葉荘の「かに弁当」おすすめですよ!初めて青葉荘に買いに行くと売ってないんじゃないか?と疑心暗鬼にかられるかもしれませんが、大丈夫です売ってます!美幌に来たらぜひ食べてみてほしい。

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吉田拓実|さいこうファーム OKHOTSK BIHORO
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