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来年出荷される冬のアスパラ「冬姫」の苗を畑に植える
アスパラの苗を畑に植え続けた一日だった。
今日はみらい農業センターでの作業。朝一からトラクターにつけたポット苗の移植機と軽トラとダンプトラックいっぱいにアスパラのポット苗を積み込んで畑に向かう。今日の作業は合計7人の大所帯だ。作業機に二人、作業機の後ろに二人、追加の苗輸送部隊に二人、そしてもちろんトラクターのドライバーに一人の配置だ。畑に着くと先日マルチを敷いたところに早速アスパラの苗を植えていく。作業機の二人はポット苗を一つ一つ取り出して、作業機の回転部分にポコポコ入れていく、後ろの二人は、植え漏らした部分に苗を落としたり、苗箱を受け取って整理したりといった補助。トラクターに引っ張られた移植機はゆっくりと苗を畑に植えていく。結構な深植えだ。今日はこの単調な作業をエンドレスに繰り返す。単調な作業ではあるが、それぞれのパートが意外と忙しくて、あっという間に時間が過ぎていく。畑を往復するのに一時間弱。少しずつ着実に苗が植えられていく。
今日植えたアスパラの苗はこれから来年の秋まで畑の中で成長させて、根を太らせていく。そうして充実した根は、今度は掘り起こされて、美幌のちょっとした名物になっている冬に採れるアスパラ、伏せ込みアスパラの生産に利用される。「冬姫」というブランド名もつけてあって、春のハウスアスパラと同様に人気がある農産物だ。
この伏せ込みアスパラ、ものすごく手がかかっている。普通アスパラは一度畑に植えたら、そこにアスパラの根が残って、丁寧に育てれば10年以上も取り続けることができる。一方で伏せ込みアスパラは一年半準備した根をたった一回の収穫に使う。掘り起こした根は、二重ハウスの中に特別に作った枠の中にきれいに植えて、しっかりと加温する。そうやって、ようやく極寒の冬の美幌でもアスパラが採れるのだ。冬の時期は国産のアスパラが取れないので、貴重な国産ものだ。今年の冬も美幌の各農家さんから出荷されるはず。とても手のこんだ伏せ込みアスパラ「冬姫」、もし見かけたら、その裏には僕も結構関わっています。
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