
櫂、1歳10カ月で歩く
「きっく、きっく」
かわいい声でキックと言いながら、片足を前に、そしてもう一方の足をすっと近づける。
「きっく、きっく」
少しずつ少しずつ、何の支えもなく前に進んでいく。
櫂がついに歩き出した。今日でちょうど1歳と10カ月だ。

櫂は少し前から、つかまり立ちをしながらボールを蹴っていた。いつの間にか覚えていた「きっく、きっく」と言いながら、まだ歩いてもいないのにボールを蹴るその仕草はとてもかわいい。
その「きっく、きっく」が今日突然進化した。何もないところですっと立ち上がり、「きっく、きっく」と言いながら、足を前に踏み出したのだ。
櫂はボールを蹴ることを覚え、それをきっかけに歩くことができるようになった。
子どもの成長は本当におもしろい。ふとした拍子に、一気にできることが増えていく。きっと、準備はすでにできていて、あとはきっかけを掴むだけだったのだろう。
櫂が歩き出す、重要な瞬間を幸枝さんとつむぎとぼくで見守ることができて本当に良かった。
櫂はいよいよ歩き出した。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した4人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!
(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:4歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:3歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:1歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。
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