いよいよ畑づくり!
4月25日、夜。
「ロータリーの確認はできた、ブロードキャスターも準備できた。明日はいよいよ畑づくりだ」息巻いて明日の天気予報を確認する。
風速8m〜10m・・・・。
まじか、こんな風の中ブロードキャスターって使えるのかしら?いや、まぁ無理だよなぁ。明後日も風は強いらしい・・・。うーむ。あ、早朝なら風はそこまででもなさそうだな。朝食前にやってしまうか・・・。
若干の不安を胸に眠りにつき、翌朝4月26日、時刻は5時。確かに風はそこまででもない。念の為日中の風速予報を確認する。やっぱり強風。
「仕方ない、やってしまうか」
身支度を整え、倉庫に向かう。ブロードキャスターの中に苦土生石灰と発酵鶏糞を積み込む。さぁ出発。
畑に着く。少し風が出てきているようだ。思えばヤンマーAF890で農作業をするのはこれがはじめて。うまくいくだろうか?
今回、畑を用意するのはブロッコリーの2ステージ6畝分。広さにして8m×100mの小さな面積だ。まずは区画のまわりをぐるっとトラクターで走り、タイヤ痕を付ける。
一周したら、いざブロードキャスターで散布!どっちから先にまくのがいいか分からなかったが、苦土生石灰からまいてみることにする。散布する面積が狭いのでブロードキャスターは片側だけシャッターをOPEN。
適切なシャッターの開け具合は分からない。事前にマニュアルを読んでみたが、つまるところ肥料によって変わるから試してみてねという感じだった。まずは少しだけ開けて走ってみる。
一周ぐるっと回ってきても苦土生石灰はほとんど残っていた。どうやら守りに入りすぎたようだ。ここから一転して攻めの姿勢で一気にシャッターを開ける。
畑のまわりを走る。今度はいい感じだったようだ。「苦土生石灰メモリ150」Slackにメモを残す。
次は発酵鶏糞だ。同様にメモリ150でやってみる。畑を一周回る。タンクを見る。めっちゃ残ってる!これが形状による違いなのか。確かに発酵鶏糞は苦土生石灰に比べて粒径がかなり大きい。
メモリを200まで開放。走ってみる。今度はいい感じだ。「発酵鶏糞メモリ200」これもSlack。
どうにかこうにか、石灰と鶏糞をまき終えて帰宅。さくっと朝ごはんを終わらせ、つむぎをこども園に送っていく。
家に戻り、ブロードキャスターをざっと洗浄。
「さぁ、お次はサブソイラーだ」
気合を入れて、サブソイラーの取りつけに臨む。トラクターをゆっくりバックさせてサブソイラーの前に。ロアリンクを2つ付けて、トップリンクに。つかない・・・。どうやっても届かない・・・。あぁ、まいった。
途方にくれていてもしょうがないので、いつもお世話になっているトラクター整備屋さんに行って、長いトップリンクを購入。
「ふぅ、これでようやくつけられる」
購入したトップリンクをトラクターについていたものと取り替える。は、入らない・・・。どうやらトラクター側のトップリンク取り付け部分が幅の狭いリンクしか受けつないもののようだ。
「こうなったらサブソイラーを少し高いところに置いて試してみるか・・・」
フォークリフトでサブソイラーを持ち上げ、下にパレットを置いてみる。
「これで、ついてくれれば・・・」
まずはロアリンクをあげる。つかない、今度はロアリンクか。高い位置だとパワーが出ないのかしら・・・。またフォークリフトでサブソイラーを持ち上げ、全体ではなく少し前傾になるように、真ん中の爪の後方に硬い木を挟んでみる。
「さぁ、今度はどうだ?」
ロアリンク、ついた。次はトップリンク・・・。
「届いた!」
ゴビ砂漠の砂嵐を思わせる強風吹き荒れる中、ようやくサブソイラーの取り付けに成功。さきほど購入したトップリンクについては、事情を説明したら快く返品対応してくれた。いつもありがとうございます。
さて、いよいよサブソイラー。トラクターに乗って畑まで移動。ドキドキしながら爪を深々と地面に突き立て、走る。
順調に、トラクターは進む。スーッと走っていく。いい感じ。面積が小さいのであっという間に作業は終了。
「お次はロータリーだ!」
前日に畑に運んであったロータリーに作業機をつけ替える。家から離れた畑にサブソイラーを置くのは、フォークリフトを持ってこれないのでちょっとした賭けだ。先程と同じ要領で真ん中の爪の下に板を噛ませて取り外す。
ロータリーをつけて、スタート位置へ。PTOを回す。大丈夫そう。このトラクターは研修で乗っていたものより機能が色々あってドキドキする。とりあえず自動水平、自動深さ調節をONにして走り出す。
「うん、いい感じ。いい感じ・・・?あれ、なんだか右に寄ってる・・・」
畝の最後まで来てロータリーを持ち上げる、片側だけ上がるロータリー。
「あれ、なんだか変だぞ・・・。あ、左側のロアリンクが外れてる。ああ、レンチピン付け忘れてるじゃん」
PTOを止め、ロータリーを降ろし。あれこれ、あれこれしてなんとかロータリーを取り外し。「そういえば、研修中も一度こういうことあったなぁ」と思い出しながら畑の真ん中でもう一度付け直す。
今度は、問題なくロータリーがけができた。途中傾斜がきついところで自動水平が効きすぎてうまくいかなかったり、後ろが気になりすぎてトラクターがいろは坂のように進んだりと多少のトラブルはあったけどなんとかなった。
そうこうしているうちに、もうつむぎが帰ってくる時間に。ロータリーを付けたまま家に戻る。
たった6畝分の畑の準備にまさかこれほど時間がかかるとは。まぁでも、2回目はきっともっとスムーズにやれるはず。はぁ、疲れた。
砂まみれの体で家に戻るのだった。
あ、そうそう野菜移植機も届きました。
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