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道東で見つけた個のネットワーク組織
キッチンの机を比較的温かいリビングに運び、夫婦でパソコンに向かって作業をしている。いま取り組んでいるのはドット道東と一緒にやらせてもらっている仕事だ。
キーボードを叩く手を止めて、射場さんにもらったお気に入りのタンブラーでコーヒーを飲む。そしてふとある言葉を思い出した。それは「個のネットワーク組織」。
僕が以前務めていたリバネスという会社は「個のネットワーク組織」というものを標榜していた。大きな声では言えないが、そこで働いていた当時は、「なんとなく」でそれを理解していた。だから僕の言葉で適切に表現するのはなかなか難しい。
ネット上にぽつぽつとある役員陣の言葉を拾い集めてみると、それは、「メンバーひとりひとりのネットワークを元にして世界を変えていくんだという意思」だったり、「何度でも一緒に立ち上がれる個人としてのつながり」だったり、「自分を客観視した上で作り上げる、互いにリスペクトし合える仲間」だったりするようだ。
リバネスを離れ3年が経ち、遠いオホーツクの地で、「個のネットワーク組織」という言葉を思い出したのは、今一緒に働かせてもらっているドット道東がまさにそんな感じかも、と思ったからだ。
ドット道東は、「理想を実現できる道東にする」というビジョンを掲げ、道東を盛り上げる様々な活動を行っている組織だ。多方面で高い評価を得た道東のアンオフィシャルガイドブック「.doto」をはじめとして、次々と道東にワクワクするものを生み出している。3万1千平方キロメートルという広大な土地に98万人しかいない道東において、未来に向けた希望の一つと言える組織だと思う。
そんなドット道東、実はたった5人のボードメンバーで成り立つ組織だ。ただ、その5人の周りには道東に何かしらのゆかりを持つ、たくさんのクリエイター仲間がいる(僕と幸枝さんも縁あってその中に入れてもらっている)。多様なプロジェクトをボードメンバーとその仲間達が、その都度、最適なチームを組んで進めている。一緒に働かせてもらって感じるのは、それぞれ強みを持った「個」が集って働く心地よさだ。お互いに尊重し合いながら、互いの責任を果たしつつ、プロジェクトが進んでいく。
「あぁ、きっとこれが個のネットワーク組織ってやつなんだな」
リバネスを離れ、オホーツクにいて、僕にはようやく腹落ちしたのだ。
リバネスが標榜している「個のネットワーク組織」とは、もしかしたら異なるものなのかもしれない。それでも、関東地方ほどの広さに世田谷区民ぐらいの人しか住んでいない道東で、素敵なビジョンを掲げた個のネットワーク組織の一員となって、未来に向けた取り組みに参加できている。なんだか嬉しいなと思うのでした。
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