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雨降りなのでノートとパソコンに向かってあれこれ計算してみた

今日のオホーツクは雨。GWのこの時期は、日が登ると同時に畑に出て、沈んだ後もまだ畑にいるくらい農家にとっては忙しい時期。ただ、今年はかなりまとまった雨。この分だと畑の土が乾くのもかなり時間がかかりそうだ。

ざあざあ雨が降る上に、気温もかなり低いので、家の中でノートとパソコンに向かって、今年度の栽培計画を整理する。

今年は研修最後の年。来年からはレタスの栽培が一つの柱となる予定。その予行練習として、毎月そこそこの量のレタスを作る計画だ。

まずは自分の畑の現状をまとめてみる。土壌診断の結果は、酸性が強くかなり残念な結果。まあ、これについては与えられた条件としてそこで頑張っていくしかないから置いておこう。これまでに何度か畑を走ったり歩いたりして気づいたことをグーグルプレゼンテーションにまとめてみる。

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土の色の違い、乾き方の違い、粒径の違いなどを、グーグルマップからキャプチャした衛星画像の上に書き込んでいく。加えて、畑の各辺の長さも記入。各辺の長さについては、グーグルマップ上で計測したものと実際にメジャーを持って畑を歩き回って測定したものにほぼ誤差がないのに驚かされる。グーグルマップめっちゃ便利!

「マップ上で打った点を、衛星から畑に打ち込んでくれれば、あんなに苦労して畑を歩かなくていいのに」

そんな宇宙戦争規模のことを思いながら作業を進める。それはそうと、猫のスピカが一緒にいると作業がとてもはかどって助かる。

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畑の状況をまとめ終わったら、実際に使用する面積の計算。僕らが入れてもらうレタスの生産グループはマルチ栽培。1m強の幅のマルチ上に2列レタスを植えていく。株間に付いては実際はもっと短かったと思うけど、一般的によく言われている30センチだとして想定する。

するとマルチ1本当たり、(10000-30)/30×2で約664株作れることになる。マルチとマルチの間はタイヤ幅くらいしか隙間を開けてなかったから、だいたい1.2mごとに畝ができていると想定。農業の基本単位である1反(10a)当たり、マルチをだいたい8本ひける計算になる。

なんとなくレタス栽培の面積規模が分かってみたところで、今度は畑の中のどこで栽培するかも想定してみる。先程のグーグルマップからキャプチャした画像の上に、100m×1.2mに縮尺を合わせて作った長四角をつくる。畑の状況を思い出しながらなんとなく配置。良さそうなところばかりではなく、あえて悪そうなところにも配置してみた。

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お次は必要な肥料等の計算。発酵鶏糞、化成肥料、苦土生石灰を入れる予定だ。計算していて、化成肥料のN:P:Kの%表示は農家1反当たり100kgまいた時におおよそ野菜の施肥基準量になることに気づく。なるほど、こりゃ計算が楽でいいわ。

そんなこんなで、必要な畑の面積に加えて資材の量も把握できた。その後、農協の資材店舗に行って、我が家が使う分くらいはすぐに手に入ることも確認。なんとかいろいろな準備が間に合いそうだ。

あの畑で、野菜がちゃんと取れるのか。そればかりは作ってみないとわからない。さあ、どうなることやら。

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吉田拓実|さいこうファーム OKHOTSK BIHORO
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