まだ表に出てないだけで、 地方で活躍するチャンスは多くあるのかもしれない
ドット道東の中西さんのお誘いで、地元企業の代表の方とお話する機会をいただきました。リバネスを離れてからはこういうチャンスはあまり無かったので、「僕が参加して、価値を発揮できるだろうか?」とちょっとドキドキしながらの参加。そのミーティング自体にどれほどの価値をもたらせたかはわかりませんが、僕にとっては、地元企業の現状を知る、すごく良い機会になりました。
事前にネットであれこれと知らべて、地方企業が抱える課題をなんとなく押さえていったものの、実際にそこで取り組んでいる人の話を伺うと伝わってくるものが違う気がします。人手不足は本当に頭を抱える問題のようですし、仕事の先行きの面でもいろいろと思うことはある様子。また、技術革新の波は、地方の企業にも現実として押し寄せていて、そこに投資をしていくべきか?限られた人員の中で社内にその知識を導入していけるのか?など考えなければならない課題は多岐に渡っているそうです。
中でも驚いたのが後継者問題。健全に経営されている株式会社であっても、子どもという意味での跡継ぎがいないことで後継者問題が生じているのです。会社は創業者一族でなくても社内で活躍してきた人材が引き継いでいくのが当然と考えていた僕には思いもよらない課題でした。
「地方の企業というのは基本的に家族が継いで護っていくものなのか」
確かに、地方で立ち上がり、何代にも渡り受け継ぎ、町とともに時を重ねてきた会社の舵取りを家族ではない誰かに任せてしまう方が違和感があるのかもしれません。その中で育ってきた人でないとすぐには理解しにくい大切にしてきた文化や、地元との関わりも多くあるのでしょう。
ただ、そうするときっと多くの地方企業が、常に後継者問題を抱えているんだろうなと想像できます。欠かすことができない地元企業であるがゆえに、現代表夫婦は跡継ぎとしての子どもを育てるプレッシャーを常に抱え。子どもが生まれた場合、その子は小さい頃から会社を継ぎ護っていくプレッシャーを抱える。
「なるほど、日本の地方はこうやって支えられているんだなぁ」
そのような当たり前が長く続いてきた一方で、最近では家族以外の後継者育成を考える地元企業も増えてきているそうです。しかし、近年の人手不足、いざ次の後継者を育てようと思っても、その候補者を見つけることも、なかなか難しいとのこと。社内から引き上げようと思っても、高齢化が進んでいたり、社外から引っ張ってこようと思っても、どうアプローチするのか?文化や地元との関わりにきちんと敬意をはらってくれるのか?簡単な問題ではないようです。
日本中のありとあらゆるところで、後継者問題が発生しているであろう現状は、「地方で活躍してみたい」、「地域活性化に興味がある」と思う人にはチャンスなのかもしれません。日本中どこにいてもネットが繋がり、どこにいても技術革新の圧力が高まる中で、常に新しいカタチを模索しながら、地元を支える企業で働く。そして、上手く仕事と文化に合えば、ゆくゆくは会社を引き継ぐことまで頭に入れられる。しかもそのゆくゆくというのはそんなに遠い未来じゃないかもしれない。
実は、ワクワクする挑戦の機会は、まだあまり表面に出てきていないだけで、地方企業の中にもあるのかもしれません。僕が挑戦してみようかなぁ?