チョコを食べ、息子に泣かれ、謎の信頼を獲得した話
バレンタインデーにたぶん家族でもらったチョコレート。
最初こそつむぎは毎日のように食べていたが、いつの間にか忘れ去られ「チョコ食べる」と言うことはなくなった。
「もう良いのかな?食べちゃうか」と思い、ぼくは夜な夜な1つずつ食べ進めていた。
最後の1個、思案の結果、この1個だけは残しておくことにした。
そしてその日は突然に。
「だでぃ!棚の上においてあるチョコ食べたい!」
むむ、ちょっとヤバいかも……。
しかしもうどうにもできない。
観念して1つだけ残ったチョコレートをつむぎに見せる。
みるみる悲しい表情に変わるつむぎ。
「どうして、1本だけしかないの?」
「ごめん、もう食べないかと思って食べちゃった」
黙り込むつむぎ。
そして、幸枝さんと一緒に寝室に向かう。
聞こえてくる大泣き。
あぁ、食べないでおくべきだったか。
もう食べないかと思っていたよ……。
そっと寝室のドアを開ける。
「つむ、ごめんね。チョコ買ってくるから。一緒に買いに行く?」
しかし、泣いている。
またそっとドアを閉めて離れる。
しばらくして、つむぎと幸枝さんが寝室から出てくる。
幸枝さんと買い物に行くことで手を売ってくれたようだ。
買い物から帰ってきたつむぎは、良いアイスが見つかったようで上機嫌だった。
そして翌日。
つむぎはインフルエンザでお休み、櫂も預けの日ではないので在宅。
夫婦協議の結果、午前中はぼくが外で仕事をしてくることになった。
3時間KITENでパソコンに向かい、それなりに仕事が進んだ。
「今から帰ります」幸枝さんにLINE。
「櫂寝てます!つむぎも昼寝させます」幸枝さんからの返事。
「昼ご飯はキッチンにあなたのパン3つあります。半分に切れたカレーパンもあるけど、それは食べないでね。「ダディぼくのカレーパン絶対食べちゃうから言っといて!」とつむ」
ダディ、ぼくのカレーパン絶対食べちゃう……。
つむぎから謎の信頼(不信)を獲得してしまったのだった。
今後は自分で買ったお菓子だけを食べるようにしよう。
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