4歳の息子、ついに人生初ゴール
つむぎが蹴ったボールがゴールネットを揺らした。
喜ぶつむぎ、それ以上に喜ぶぼく。これが、オホーツクのメッシ、美幌のクリスティアーノ・ロナウド、いやいや美富のハーランド誕生の瞬間だったかもしれない・・・。
月に2回のお楽しみ、キッズサッカー教室の日だ。今日は特別ゲストとしてかなでちゃんも来てくれている。
15時ちょっと遅れてグランドに到着。まだ練習は始まっていない。参加者の集まりも最初の頃に比べてかなり減ってきている。「サッカー行かない!」と言い出した子も多いのかもしれない。ある意味、つむぎは美幌町の選りすぐりのメンバーの中に残っていると言えるだろう。
全体の人数が少ないため、今日も年長さんから年少さんまで同じメニューでの練習だ。
最初のメニューは寝かしたカラーコーンを飛び越え、ボールの間をジグザグに走り、最後はコーチから出されるボールをシュート。なんだか本格的。ボールを手に持ちただただ走り回っていた最初の頃の練習とは全く別物だ。
この教室に来ていなかったら、今もつむぎにとってサッカーとは手にボールを持ってわーっと走り回るものだったかもしれない。参加させて良かった。
練習が始まる。真っ先に先頭に並ぶつむぎ。周りが年長さんのお兄ちゃんお姉ちゃんだろうがお構いなしに最初にやろうとするのがすごいところだ。
カラーコーンをぴょんぴょんとんでポールをジグザグに走り、最後のシュート!は、勢い余ってボールの上に乗っかり転んでしまったけど、いい頑張りだ。
何度か同じ練習を繰り返し、決められたエリアの中でコーチたちとボールを奪い合う練習をした後、今日のメインイベントミニゲームが始まる。
年少さん+コーチ対年長さんのチーム分け。試合開始。コーチは年長さんのシュートをちょっと阻むくらいの関わり方だ。この時期の2学年差は大きな違いがあり、ドリブルでゴール前に持ち込みシュートを決めることができる年長さんに対して、年少さんチームはボール周りでごちゃっとしてみたり。関係ないところで休憩してみたり。あまり試合になっていない。
そんな中、つむぎは必死に年長さんが持つボールを追い回す。が、追い回してたまにカットできることがあってもそこまで。シュートを年長さんゴールに決めるなんてエベレストの頂上にあるゴールにシュートを決めるくらい難しそうだ。
それでも闘志を見せているつむぎに、ちょっと入れ知恵をすることにした。
「つむ、つむ、作戦、作戦!年長さんのゴールの前でボールが来るの待ってたらいいよ。きっとボールが転がってくることもあるから」
ぼくの入れ知恵を理解したつむぎは、トコトコとコーチのもとによって行き耳打ち。ぼくらの作戦をコーチに伝えているらしい。
そして、ゴール前にポジションどりするつむぎ。年長さんが味方ゴールに攻め寄せてもぐっとこらえ、ボールが転がってくるのを待っている。
ドリブルする年長さん、わーっと寄って行く年少さん。こぼれたボールが作戦を共有したコーチの足元に。コーチから優しいパスがコロコロとつむぎの足元に。チャンス。
「よし!」掛け声とともにシュートを放つつむぎ。ボーンと蹴ったボールはコロコロとゴールに突き刺さる!
「やったぁ!」
つむぎ、人生初のゴールを記録。オフサイドも試合展開も完全無視でゴールを決めることだけに集中したやり方だったけど、年長さんたちから奪った価値あるゴールだ。
その後、同じ作戦でもう1点決めて、つむぎの人生初ゴールは2得点を得る活躍だった。
ちょっとずるかったかな?とぼくは思っていたが。「2点決めたよ!」とつむぎも喜んでいる様子なので、いい成功体験だったのだろう。
こうして、ぼくもつむぎもきっとかなでちゃんも満足のサッカー教室だった。帰りの車内でつむぎはそっと呟く。
「だでぃ、せっかくゴール決めたんだからおもちゃ買いたい」
※今回の写真はかなでちゃんに撮ってもらったのでした。いい写真!
BASEで野菜の予約販売始めています!noteのストアタブもしくは下記リンクからぜひご覧くださいませ!https://saikoufarm.base.shop/