訓子府はカツの山
雨、こども園のない週末。とくれば家族三人で北見か網走に向かうのが定番コース。今日は北見で買い物を済ませ、さぁ、次はお昼ごはん。いつもなら、マックかうどん、たまに回転寿司だ。
しかし、今日は違う。少し足を伸ばして訓子府へ。以前知り合いのSNSで見てから気になっていた店「ぷらっとカフェ駅茶屋」に向かうことにする。そして、ぼくらはそこで三度の驚きを味わうことになるのだった。
北見から訓子府は車で25分くらい、近くもないし、遠くもない距離だ。
「まだ、着かないの?」
「もう着いた?」
「もう、待てないー」
と言っているつむぎをなだめながら、受け流しながらようやく到着。
「ぷらっとカフェ駅茶屋」はふるさと銀河線という鉄道が廃止になり残された訓子府駅を改装した建物の中にある。「くんねっぷカツ丼」が有名らしいお店だ。
建物に入ると、すぐ左手にカフェの入口。中に入ると、一度目の驚き。そこは完全に昭和の漫画喫茶だったのだ。店内には数え切れないほどの漫画の森。ぼくがひとりなら数時間居座って、ドラゴンボールを1巻から読み直したいくらいだ。
漫画の森を抜けて小上がりの席へ、メニューを開く。そしてここで二度目の驚き。
「メニュー、多!」
もう、メニューの種類が多い。細かい字でびっしりと書かれたメニューが何ページにもわたり掲載されている。「これ、本当に全部作り方覚えてるのかしら?」と疑ってしまうほどの品数だ。
何を食べたらいいか迷子になりながらも甘辛醤油たれのひれかつとハーフかつ(ロースなのかな?)が楽しめる「カツ丼ダブル」に決定。幸枝さんは悩んだ末に駅茶屋カツ丼に決めたようだ。
店内に置かれた大量のおもちゃでつむぎを遊ばせながら待っていると店員さんが料理を運んできた。
そこに見えたのはカツの山。丼の上にカツがドカーンと盛られている。
「これこれ、これが食べてみたかったのよ」と思いながら箸を運ぶ。
サクサク&柔らか。かかっているタレの味も丁度うまい。そして、三度目の驚き。これがお値段1091円。安い。ヒレカツなんて本当に柔らかいのに、この値段でいいんですか?とても得した気分。
大量のカツを食べ、完全にお腹いっぱい。「また、来たいね」と幸枝さんと語り合いながら、美幌に戻るのでした。
「訓子府はカツの山。美幌はパフェの山」この二峰は、登頂すべきオホーツクの隠れ名山ですよ!