イヤイヤ期と赤ちゃん返り
うちの長男は先日3歳になった。私にとって初めての出産からもう3年も経ったことになる。長男が生まれた時のことはまだ鮮明に覚えてて、初めてかけた言葉は「頑張ったね」だった。
そして2ヶ月前、長男はお兄ちゃんになった。
イヤイヤ期真っ只中で生まれた弟。自分もまだまだ甘えたい年齢。4人での生活が始まってから2ヶ月が経つが、我が家では毎日いろんな感情がぶつかり合って、それでもなんとか楽しく過ごしている。(大変だけどね)
この記事では、イヤイヤ期ピークに感じることと、お兄ちゃんとしての様子を記録しておこうと思う。
イヤイヤ期のピーク
第一次反抗期とも呼ばれる通り、「イヤ!」だけでなく、やらないでと言ってることをわざとやったり繰り返したり、理不尽な要求をしてきたり、何かと関わり方が難しい時期のこと。
そんなイヤイヤ期ピークの長男と接する上で、毎日怒っては反省し、自己嫌悪になることも少なくない。そんな日々の中で感じていることを残しておきたいと思う。
相手が3歳とはいえ、互いに人間である
自分の意思を言葉で伝えられる3歳児を侮ってはいけない。長男はわりと早くから喋れるようになったのもあり、2歳半頃からは普通に大人と会話できるようになった。
それもあり、私とはよく口喧嘩をしている。(正確には私が勝手にイライラして、大人気もなく息子に張り合っているだけなのだが)
最近でいえば、
お母さんと寝ると言ったかと思えば、
数分後にはお父さんと寝ると言い、
また数分後には弟も含むみんなで寝ると言い、
最終的にはお母さんと寝たかったという…
大人からしたら本当に意味不明な要求で、イライラした私は夫に全てを託して次男の寝かしつけをすることにした。
あとから考えれば「そうだよね、気分は変わるよね」と応えてあげればよかったなぁと思えるけど、その瞬間はどうしても思えない。「なんなのこの人…」という気持ちになってしまう。
母親と言えども私だって人間で、その時々に感情がある。(全てを受け入れる仏ではない)
そのときも「なんでもかんでも自分の思い通りにならないんだよ」と冷たく言い放ってしまった。
その後、すやすや眠る寝顔を見ると
「あーまた言いすぎたな…」
と反省するけど、結局また同じことを繰り返してしまう。自己嫌悪になって泣くくらいなら言わなきゃいいのに、と思うけどなぜかそのときはイライラして言ってしまうのだ。
子育てって難しい。ずっとこんなことの繰り返しなんだろうなとつくづく思う。
それでも子どもはかわいい
こうやってすぐ感情的に張り合ってしまう私にさえも
「おかあさん、いっしょにあそぼ!」
と、私を求めてくれる。
一緒に遊んでいる時は楽しいし、たくさんお話できることも楽しい。保育園での出来事もいつも教えてくれている。
正直かわいい瞬間ばかりじゃないけど、やっぱり子どもはかわいいと思う。これは変わりようのない事実。
先日、友人の結婚式に長男と夫だけで行ってもらったとき、長男のことを「すごくかわいい」「いちばんかわいい」と褒めてもらう機会があったそうだ。
この話を夫から聞いて、
「私たちが育ててきた子は、ちゃんと他人からかわいいって思ってもらえるんだ」
と、どこか安心する自分がいた。
そうやって言ってもらえたことで、普段は近くにいすぎて見えていないかもしれない“息子のかわいさ”。なんというかちょっと誇らしいなと感じた。
「私たちの息子、かわいいでしょ!私たちが育ててるんだよ!」
と。
そして、典型的な赤ちゃん返り
次男と退院した日、長男は赤ちゃんに興味津々かつ久しぶりにお母さんに会えて嬉しかったのかすごくハイテンション。
「赤ちゃん返りしないかな?」と思っていた自分が甘すぎた。
長男がよく言うのは
「○○(次男)抱っこしないで」
「○○はお父さんが抱っこして!」
と、自分が抱っこしてほしいときに順番待ちをしなきゃいけなくなったこと。
今まで自分だけのお母さん、お父さんだったのに…
という感情が見え隠れしているのがわかる。
その他にも、外出先では今まで歩いてくれていたのにやたらと抱っこを求めるようになった。特に長男と2人で出かけるときに多く、「今は自分だけの番だ!」と思っているのかもしれない。
赤ちゃん返りの長男への対応
長男のことをできるだけ優先しようと思いつつ、次男がおっぱいや抱っこを求めてギャン泣きしちゃったときはさすがに長男に待っててもらうようにしている。私にとっては2人とも優劣つけることはできない存在だし、なんせ私(お母さん)は1人しかいない。
「△△(長男)も抱っこしてほしいんだよね」
「△△がここに座りたいんだよね」
と共感した上で
「でも今○○の番だから近くで待ってて」
と言って待っててもらう。
だいたいはずっと泣いているけど、しばらくすると落ち着いて
「おっぱいもう終わった?おなかいっぱいになったかな?」
とか言いながら長男なりに我慢してくれて受け入れようとしてくれる。
機嫌がいい時は赤ちゃん返りはせず、おっぱいを飲む様子を眺めたり、泣いたら一番にかけよったり、そんな姿も見られる。きっと本当は弟のことがかわいいんだろうなと思う。(たぶんね)
最後に、いい所に目を向けてみよう
この記事を書いていてふと気が付いたことがある。
息子はまったくといっていいほど手を出さない。その分口は達者なんだけど、言葉で伝えられるから人を叩いたり蹴ったり物を投げたりすることはほとんどない。
弟を抱っこしてて自分が抱っこしてほしいときでも、泣きはするけど弟を叩いたりはしないし、お母さんやお父さんを叩いたりもしない。
(だけど私はこの前イライラしすぎて少し手を叩いてしまった。反省しても遅いのに。)
これってこの年齢にしてはけっこうすごいことなのでは?
日々を過ごしていると大変なところにばかり目がいっていまうけど、ここで長男のいい所に気付けてよかった。
わがままを言わなかった日
そして最後にもうひとつ。
先日久しぶりに長男と2人でお出かけした時があった。イヤイヤ&わがままモードになると私もイライラしてしまうので、お出かけする前に自分の心に余裕を持とう、なるべく怒らないようにしようと意識してから出かけた。
が、私の不安をよそにものすごく聞き分けよく過ごしてくれた。
いつもなら「まだ帰らない」と言いそうなところなのに、「これでおしまいね」と言ったらそれでおしまいできた。
帰ってからも、次男がグズって抱っこしてた時のこと。いつもなら自分も抱っこして!ってなるのに、全然気にせずに自分で遊んでくれていた。
出先でわがままを言われたら「あーもうやめてよ」ってなるし、次男にかまってる途中で自分も!ってなられると「しょうがないじゃん!待っててよ」ってなるのに、、、
いざ聞き分けよく過ごしてくれると(わがままを言わないで過ごしてくれると)少し寂しい気持ちになる自分もいた。
我慢させちゃったかな…
怒りすぎちゃったかな…
まだたった3歳の子どもなのに、自分なりにいろいろ考えてくれてる部分もあるのかもしれないなぁと。
究極のないものねだりだなぁ。
「でも弟がこんなに小さくて手がかかるのも今だけだからね。大きくなったら2人でたくさん一緒に遊んでね。」
これからもそういう気持ちで長男には接していくし、ちゃんと言葉でも伝えていこうと思った。
いつかは終わる
こんなふうに悩んでいることも、いつかは終わってしまう。そして、また新しい悩みがどんどん出てくるんだろうと思う。
小学生になったら、
中学生になったら、
高校生になったら、、、
私たち親子はどんな関係で、どんなふうに過ごしていて、どんな悩みが出てきているのか。
今は想像もできないけど、今悩んでいることなんて「あーあんなことで悩んでたな、懐かしいな」くらいにしか思わないんだろうな。
それはきっと今いろんな感情を抱きながら、夫と子育てしているからこそ思えること。
これからも悩むことは尽きないと思うけど、毎日4人で笑って過ごせればいいな。
そして、どんなに怒ってしまった日でも、嫌なことがあった日でも、笑って「おやすみ」と言えるようにしていきたい。