コラム 柴犬の本棚 その5「河童の対談 おしゃべりを食べる」妹尾河童著
【むかしむかし発行していたメルマガの記事から】
本の紹介コラム。舞台芸術家の妹尾河童氏の食べ物をテーマにした対談集。
コラム(BGMは青い三角定規の「太陽がくれた季節」をどうぞ)
柴犬の本棚 その5 by 吉田柴犬
「河童の対談 おしゃべりを食べる」妹尾河童著
本職は舞台美術家だけど、ディテイルまで描き込んだイラストとエッセイが有名な妹尾河童さんの対談集です。一竹辻が花の久保田一竹さんや小説家の水上勉さんなど、お相手も一流、料理をしながら、食事をしながらの楽しいお話です。
是非読んで試して欲しいのが、最初の対談の小室等さん(哲哉じゃないよ(^_^;))の巻で紹介している扁炉(ピェンロー)という中国風白菜鍋。これは白菜、ビーフン、乾椎茸、豚バラ肉、鶏モモ肉だけというありふれた素材ながら、柴犬もやってみて感動してしまった簡単で美味しい鍋です。最後につくるぞうすいの旨いのなんのって、あー、食べたくなってきた、、、。家族や仲間でわいわいやりながらつつく鍋の楽しさが見事に表現された佳作だと思います。
最近、文庫で「河童の覗いた、、、」の3部作が発売になりましたが、これも面白いよ!
データ欄
書名 : 「河童の対談 おしゃべりを食べる」
著者名 : 妹尾河童
発行 : 文春文庫
WEEKLY E-MAIL MAGAZINE "HAMAMATSU SHOPPING &DINING GUIDE" HAMASUDORI
週刊メールマガジン 浜松ショッピング&ダイニングガイド「浜州鳥」
発行日: 98.11.15発行 第24号
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?