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25年前の授業プリント ~私の色彩工学バイブル

 各分野に"バイブル"と呼ばれるような書籍があり、もちろん色彩工学にもあります。ここでは、「色彩工学のバイブル」と「私の個人的なバイブル」をご紹介します。全部古すぎて、すでに手に入らないのですが、、、


色彩工学のバイブル

 池田先生の「色彩工学の基礎」、大田先生の「色彩工学」。どっちも「日本の色彩工学のバイブル」と呼べるような書籍です。古い本なので、色の本ながら白黒、しかし内容は濃いです。

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 特に「色彩工学の基礎」は最初はとっつきにくかったけど、10年、20年と色彩工学を勉強しつづけるとだんだん奥深さがわかってくる。「この本の良さがわかるようになると一人前」と周りに言いふらしてます。

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 ちゃんと読んでます!


The "bible” of Color Engineering

  上のセージっぽい色の本が、ジャッド (D. B. Judd) の「Color in Business, Science, and Industry」、その下の黒い本が、ウシェスキー (Günther Wyszecki) とスタイルズ (W. S. Stiles) の「Color Science : Concepts and Methods, Quantitative Data and Formulas」。

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 共に1960年代の書籍ですが、色彩工学の父と呼べるような人たちが書いた原点のような本で、多くの図や考え方がこれらの本から引用されています。時代的にCIE L*a*b*色空間(1976年)は載ってないですね。

 ジャッドは以前ご紹介しましたが、ウシェスキーとスタイルズは、「CIE 1964 測色補助標準観測者」、「CIE 1964 X10Y10Z10表色系」や「CIE 1964 U*V*W*色空間」の開発に大きく貢献しました。ちなみに、U*V*W*色空間は今でも照明光の演色評価数の計算に使われています(それ以外では使われてない)。

 ボロボロで、ページがちぎれそうであまり読んでません、、、たまにぱらぱら眺めています。


私の個人的バイブル

 25年前の大学の授業のプリントとテスト前に自分でまとめた要点。わら半紙が黄ばんでますが大事に取ってあります。

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 当時は、授業の最初に資料のプリントが配布され、先生がOHPで資料を投影して説明、学生はプリントに書き込む、といった形式でした。

 これが私の原点だし、今見ても学ぶことが多いです。わからないことがあり、久々に見て「あ、25年前に習ってた、、、」と気づくこともたびたび。先生ごめんなさい、、、。





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