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①鼻声は2種類ある!?
ボイストレーナーの
小久保よしあきです。
今日は鼻腔共鳴について
結構詳しく解説したいと思います。
鼻が歌声に影響することは
誰もが実感するところと思いますが、
鼻のこもった音は
なぜか発音の明瞭度を上げるなど
一歩進んだ情報については
なかなか知る術がないのでは
と思います。
知る術がないのは、
ボイトレyoutuberも同じです。
だから色んな動画を見ても
鼻声はダメだ!
口から音を出せ!とか
いややっぱ鼻は大事だ!とか
「実際のところなんなのよ…」と
勉強すればするほど
わけがわからなくなります。
今日はそんな鼻と歌声の関係について、
恐らくほとんどの人が
よく理解していないことまで
解説をすることによって、
歌声の解像度がガチで上がり
歌好きからボイストレーナーまで
分析力が高まる情報をお届けします。
人によっては、これだけで
発声がよくなると思うし、
実は鼻は、
ミックスボイスにも
響きのある発声にも
深い関係があるので、
歌人生も変わってしまうかもしれません。
ぜひ楽しみにご覧ください。
みなさんの
期待を高めるだけ高めて
お話していきたいと思います(笑)
それでは参りましょう!
———
まず、鼻声の基本です。
声は、
口と鼻の2箇所に
出口があります。
声には鼻が関わるので、
鼻声という言葉があるわけですが、
その実態は
鼻声なんてワードで片付けられるほど
単純ではない。
ほとんどの人にとって
鼻声の定義は
マジであやふやです。
解像度が低すぎるから
歌に活かすことが難しい。
今この場で、
解像度を上げていきましょう。
口と鼻の分岐点に
「軟口蓋」という
のどちんこを含む動く部位
があって、
そこで口と鼻の
どちらにどれだけ音を流すか
この軟口蓋で、
コントロールをすることが
できます。
軟口蓋を下げて
鼻腔、鼻に多く音を流すと
開鼻声といいます。
軟口蓋を上げて
口腔、口に多く音を流すと
閉鼻声といいます。
口に多く音を流すのと
鼻に多く音を流すのは
まったく違う運動ですよね?
しかし多くの人は
どちらも鼻声といいます。
もう一度いいます。
鼻声には
大きくわけて2種類あります。
開鼻声と、
閉鼻声です。
ほとんどの人は
この区別がありませんが
まったくの別物です。
区別する方法をお伝えします。
軟口蓋を下げて
鼻に音が流れた状態の
開鼻声は、
口は動いていますが
鼻に音がメインで流れているので、
鼻をつまむと、
音が止まります。
試す場合は、
耳を傷めないように
気をつけてくださいね。
一方、
軟口蓋を上げて
口に音が流れた状態の
閉鼻声は、
鼻に音が
全く流れていないので、
鼻をつまんでも、
音が変わりません。
うまくできなくても大丈夫です。
情報だけでも持ち帰れば
いつかコツがつかめます。
安心してくださいね。
こんなに違う状態なのに
僕らは同じ「鼻声」として
片付けてしまう。
右折か左折くらい違う。
声は見えないから、
「曲がっているっぽいな」
としか思わないんです。
開鼻声か閉鼻声か
分類できた方が、
いまの鼻の状態を
より詳しく理解できそうですね。
そしてより効果的な
アプローチをすることが
できそうです。
鼻に音が流れている開鼻声のとき、
muhやnayなどの
発音はうまくできません。
guhやbuhなどは
ちょうど良い軟口蓋の位置を
作りやすいでしょう。
一方、
鼻に音が全く流れていない閉鼻声のとき、
buhだと解消は難しいはずです。
今度は、nayなどの
出番かも知れません。
ところでみなさん、
気づきましたか?
軟口蓋のコントロールには、
/m/ /n/ /g/ /b/ などの
子音が重要なんです。
子音を学ぶと
軟口蓋の状態を更に解像度高く
分析することができます。
講座でお伝えしているので
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そして恐らく皆さんが
すでに感じていることを
あててみたいと思います。
開鼻声も
閉鼻声も
ぶっちゃけ歌声として
使えなそうじゃない?
ってこと。
開鼻声の「こな〜ゆき〜」
閉鼻声の「こな〜ゆき〜」
どちらもミックスボイスを使っても
正直NGじゃないですか?
じゃあどうするのかというと、
その間のバランスに
何か答えがありそうです。
結論を言ってしまうと
軟口蓋が少しだけ
鼻への通り道を作っている状態。
「こな〜ゆき〜」
開鼻声と閉鼻声と比べると
明らかに自然ですよね。
でもそんな状態どう作るの?
実は、何もしていない状態が
最も近くなりやすいです。
ニュートラル、自然な状態。
具体的には、
(映像をパソコンにしてホワイトボードに書く)
口腔と鼻腔、
軟口蓋を境にした空間の比率を
自然な時の状態から崩さない
というイメージです。
そんな軟口蓋のフォームに
ピントをあわせてあげれば
鼻が邪魔していない
良い感じの音色に近づけることができる。
というわけです。
(iphoneに戻す)
つまり発声改善の
一つのポイントとして、
鼻が悪さしていそうなとき、
開鼻声なのか
閉鼻声なのか
分析をして、
その分析にあわせて
効きそうな子音を処方、
自然な軟口蓋のフォームに
戻してあげましょう、
ということです。
ここまででも
なかなか難しいですが、
まだ、僕がみんなに
知っておいてほしいと感じる情報の
ほんの一部に過ぎないっていう。
次は、我々日本人が
歌上手くなるにあたり、
特に知っておくべき情報です。
※YouTubeの内容を読んで学べるようにまとめた記事になります。動画はコチラ
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