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④シンガーズフォルマントと鼻腔共鳴

※今回は音声によるデモが多いため、
文字起こしだけだと理解しづらいかと💦
元動画の視聴をおすすめします!

「シンガーズフォルマントって
一体なんだよ?」

と思う方がほとんど
と思いますが、

シンガーズフォルマントとは

少しでも出せないと
リード・ボーカルとして成立しない、

3kHzあたりに集中する
音響的エネルギーのことです。

そう、
歌に自信ある人なら
割と自然と出ているかもしれません。

実際に
音響解析ソフトの映像を
見てみましょう。

話し声にもいれることができて、

うるさい居酒屋でも
店員さんを呼べそうな
発声の仕方です。

歌の上手な人は
このシンガーズフォルマントを

強くしたり
弱くしたり

することができます。

母音は主に
300から2000hz周辺で
作られるので、

この3kHzの響きは
母音を邪魔しないんですね。

つまり歌詞と共存できるんです。

そしてよく見てください。

3kHzのエネルギーが
母音によってちょっと
違いますね

実は、
母音は舌の動きで
作るんですが、

昨今の研究では、
シンガーズフォルマントは

舌の奥の
上下でいう下の動きが
重要と考えられているので

その影響がでるのだな
と思ってください。

詳しくはまた別の機会や
講座で学んでもらえれば
と思いますが、

一旦置いておいて、

今から鼻腔共鳴の説明のために、

シンガーズフォルマントを
使った音色を
ふたつ紹介します。

(クラシックな あーいーうーえーおー)

これと

(ミュージカルな あーいーうーえーおー)

これです。

どちらが良い悪いではなく

どこかで聞いたことある
音色かなと思いますが、

2つ比較してみて、
2つ目の方は
どんな音だなと感じましたか?

そう、

2つ目の方は
鼻が関わってそうですよね。

もっというと
鼻が鳴っていると感じた人も
いるんじゃないでしょうか?

この声に、
多くの人が期待する
鼻腔共鳴があるとして

解説をしていってみましょう!

これでかなり
鼻腔共鳴の正体に
近づけるかもしれません。

———

まず、
軟口蓋が下がった開鼻声なのか
軟口蓋が上がりきった閉鼻声なのか
はたまたニュートラルなのか

確認しましょう!

鼻をつまむと、
わずかに音が変わりますね。

開鼻でも
閉鼻でも
ないかもしれません。

つまり
軟口蓋は少しだけ
鼻腔への入口を作っている、

軟口蓋を含む
口の中のフォームが、

割と自然でニュートラルな状態
に近いのかもしれません。

このニュートラルな状態は
歌だと作るの難しいって
話しましたよね?

実はこのデモの音域は、
地声だととても苦しい高さ。

しかし、
僕は楽に発声しています。

いわゆるミックスボイス
という発声です。

ミックスボイスは
中高音域で
適切な声帯振動となりやすい。

これは
軟口蓋を含む
鼻腔と口腔の空間比率が、

自然でニュートラルな状態に
なりやすい理由と思われます。

そして最後に、
喉頭、喉の高さですが、
実は少しだけ高めです。

ざっくりとこの辺が
分析に必要な情報でしょうか。

「シンガーズフォルマントを
舌の奥の方で作って、

軟口蓋は自然にして、
ミックスボイスだして、
喉を少しあげれば、

鼻腔共鳴が鳴るんだー!」

・・はい、
僕はそう思ってもらっても
OKと思いますが、

より今の発声の真実
に近づくために、

もう少し考察を
深めたいと思います。

——

シンガーズフォルマントを
使った発声をふたつお見せしましたが

1つ目、覚えていますか?

(クラシックな あーいーうーえーおー)

これ鼻つまんでみましょうか。

(クラシックな あー で途中で鼻つまんでみる)

音色が少し、変わりましたね。

ということは?

ひとつめのデモも
軟口蓋は自然な状態に
近いんでしょうね。

実は、この発声も
ミックスボイスです。

え、じゃあさっきと何が違うの?

もしかしたら
喉の高さくらいなんですよね。

喉が上がると、
一体何が起こるんでしょうか?

まず、
空間が全体狭くなることで

全体の音色が
少し高くなります

そして、
喉が上がると、

相対的に鼻腔への道は
広がると考えられます

軟口蓋の位置は
ニュートラルの範疇とはいえ、

少し開鼻声、
鼻に音が流れる感じに
近づくかもということです。

また、実は喉があがると
これまた喉の奥の方で

6kHzあたりが強く鳴る
って理論があります。

ここまで踏まえて、
もう一度実際に比較
してみましょう。

ひとつめ

(クラシックな あー)

ふたつめ

(ねいざるな あー)

どうでしょうか?

シンガーズフォルマントに加え
僅かな喉の高さが
きっかけとなって

舌や喉の奥の方で
高い周波数がビンビン生まれて、

それが実際鼻に流れることで

鼻声自体の成分も聞こえる。

体感としても、
鼻腔に鳴りがあるような

そんな感じがします。

これが鼻腔共鳴の正体
なのかもしれません。

余計な動きのない
自然でニュートラルな
ミックスボイスに

ちょっと喉上げると、

求めた鼻腔共鳴が
あなたも見つかるかも

ということです。

いやーーー複雑ですよね!!

でもこういう勉強が
発声やボイトレの仕組みを学ぶ
ということかなと思います。

でも、
誤解を作りたくないので
最後言わせてください。

ボイストレーナーの本分は、

生徒さんの「歌上手になりたい!」
という思いに応えること
だと思います。

それができるんだったら、
別に科学的でなくても
いいんですよ。

その生徒さんの思いに
今よりも応えていくための
方法のひとつとして、

こういう勉強や考察がある
ってだけかと思います。

あんま深く考えずに
ボイトレライフ
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ボイストレーナーの
小久保よしあきでした!

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