『書くのがしんどい』 竹村俊助|読書メモ
最近いろんな人が「これからは情報発信できる人が有利だ」みたいなことを言うから、とりあえずnoteを始めたものの、下書きが増えるばかりで2ヶ月も更新しないまま時が経ってしまった。
何がきっかけか忘れてしまったけれど、Twitterでこの本の著者(であることは後から知るのだが)の竹村さんが「書くのが楽しくなるbot」のツイートをリツイートされていて、
わ〜ためになるbotだ!と思ったのがこの本との最初の出会いな気がする。
知識は誰でも身につけられるから、大切なのはそこから何を考えるかだ!ということで、文章を書くにあたり、特に自分に刺さった部分を3つピックアップ。自分のために(あわよくば誰かのために)ここに考えを書き留めておきたい。
1) 取材マインドを身につける
「これは取材なんだ」と思いながらラーメン屋さんに入れば、いろいろなことに気づきます。
違和感を素通りしない、ということにも近いのかなあと思った。日々生活している中で違和感って果てしなくある。でもいちいち「なんでだろう?」って考えていると進まないし面倒くさいから、素通りしてしまいがち。
でも取材マインドで生活していたら、文章のネタになるのはもちろんだけど、日常生活に発見が増えて楽しくなりそう。
例えば、私の働いている会社には、美術館・博物館の入場料が無料になる「フリーミュージアム」なる福利厚生がある。これも「あとで感想を社内に共有しなきゃ」という“取材マインド”で展示を見るから、いつもより細かなところに気づけることが多いし、そのおかげで毎回なにかしらを得られる。
「違和感」を見つける、つまり普通とは何か違う、というところに敏感になる練習は、もしかしたらのもしかしたら、世紀の大発見に繋がるかもしれない。そんなnoteも以前ちょろっと書いたので、よろしければ。
2) 自分に刺されば誰かに届く
「自分が読みたいもの」を書き、「自分が買いたい本」をつくるのです。
あるターゲットに向けて文章を書こう、届けよう、と思っても悩んでしまうときって、「本当に伝わるかな?」「役に立つかな?面白いかな?」と他人の気持ちを想像してしまい、答えが見えない。
でも、「自分が読んで面白いか?」だったら自分の気持ちなので判断がつく。
会社で広報をやったり、Webマーケティングを勉強していたりすると、どうしてもターゲットはどうしようとか、ニーズはどこにあるかとか、頭でつい他人のことを考えてしまうけれど、自分がピンとこないものはやってても結局表面的で終わってしまうし、気分が乗らない。
人が何かに対して好き好き言ってたりすると、興味がなくてもなんとなく良さそうに思えてくるのは、そこに感情が動いている様子が伝わってくるから。
きっと文章も同じだ。論理的なのはもちろん大前提で大事だけれど、感覚や感情をあなどらずに、文章をつくっていきたい。
3) 8時間寝る
ぼくは8時間は寝ます。
結局睡眠。睡眠と食事は大事なのだ。文章を書くこと以前に、生きる上での基本的なことというのは、意外とできていなかったりする。
完全にこれは体感でしかないけど、体や心の不調の8割は睡眠と食事でなんとかなる、と思う。
ちょっと前に誰かが、「何かを本気で目指すなら人より早く起き、人より遅くまで頑張れ」、みたいなことを言っていて、(健康的じゃない…でも多少の無理は大事か…)と思っていた。
でも『書くのがしんどい』を読んだら「すごい人も8時間睡眠オススメしてるんだ!」という謎に味方ができたような気分になって嬉しかった。
それに、自分が仕事をバリバリこなせる人になって「毎日8時間寝てます」って言えたら、生産性高い感じでかっこいい。
なので私はこちらを支持することにして、8時間睡眠で最高のパフォーマンスができるように頑張る。
最後に
最近は竹村さんが毎日noteを更新されていて、それに感化されて今回noteを書く気になったと言っても過言ではない。本もそうだけれど、竹村さんの発信する文章を読むと、書くことに対する心の緊張がほぐされる。本は90分くらいでだいたい読めちゃうので、読むのも全然しんどくないです。