よしざわ

会社で広報・webマーケ・ライティングやってます。今後は仕事のこと、日々のこと、つらつら書いていくつもりです。 アイコンは美大卒の同僚に描いてもらいました。

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顔も知らない隣人に、初めて手紙を書いた日

洗濯物は部屋干しよりも、なるべく外に干したいタイプ。いつも天気予報で降水確率は確認してから干すのだけども、風の強さまでは確認しない。そのせいで、まだ今の部屋に暮らし始めて1年なのに、2回も洗濯物を強風で飛ばされている。 初めて飛ばしたのは今年の2月、その日は土曜日で、夕方帰宅してベランダに出ると、干していたはずのヒートテックが1枚なくなっていた。ベランダから身を乗り出して下(大家さんの庭)を覗いても何も見えず、ちょっとごめんなさい…と思いながら隣のベランダを覗くとハンガーと

    • 『書くのがしんどい』 竹村俊助|読書メモ

      最近いろんな人が「これからは情報発信できる人が有利だ」みたいなことを言うから、とりあえずnoteを始めたものの、下書きが増えるばかりで2ヶ月も更新しないまま時が経ってしまった。 何がきっかけか忘れてしまったけれど、Twitterでこの本の著者(であることは後から知るのだが)の竹村さんが「書くのが楽しくなるbot」のツイートをリツイートされていて、 わ〜ためになるbotだ!と思ったのがこの本との最初の出会いな気がする。 知識は誰でも身につけられるから、大切なのはそこから何

      • 「ちょうど」の不思議

        「駅までちょうど10分だった」 「ちょうど3時になったら始めよう」 時々、この「ちょうど」という言葉が、不思議だなあと思う。 「駅までちょうど10分だった」という時の10分は、正確には駅まで9分50秒だったかもしれないし、10分15秒だったかもしれない。でも、人に駅まで歩いた時の時間を聞かれて、「ちょうど9分50秒だった」とも「ちょうど10分15秒だった」とも言わない。もし11分かかっていたとしても、「ちょうど11分だった」とは言うかわりに「10分くらいだった」と言うと思

        • 美しいってなんだ?

          最近、ツイッターでたまたま見かけた、『チ。』という漫画の試し読みをした。 最初けっこう痛々しい描写があるので、あまり耐性のない私にはちょっときつかったが、かなり面白くて好きだった。 さて、これは天文学の話だったけど、数学とか物理学とかそういう類の話になると、決まって「美しさ」みたいなのが登場する。美、と聞くと理屈というより感性で、まさにこの漫画でもそういうふうなセリフがあるけど、結局直感とか感性が一番の真実を語っているということはよくある。 「直感は外れるけど違和感は外

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        顔も知らない隣人に、初めて手紙を書いた日

          茨木のり子さんの 『汲む』 という詩

          ふと昔の自分を思い出して、心がその時の自分に戻って過去から今を見つめているみたいな気分になる時がある。そんな時に思い出すのが、茨木のり子さんの『汲む』という詩。 高校3年生の卒業間際だったか、おそらく最後の学年集会、体育館で配られた学年通信にこの詩がプリントされていて、私はすっかり惹きこまれて、前に立つ先生の話をよそに、何度も繰り返し読んでいたのを覚えている。 汲む  ーY・Yにー 大人になるというのは すれっからしになることだと 思い込んでいた少女の頃 立居振舞の美し

          茨木のり子さんの 『汲む』 という詩

          好きなものがわからないわけではないけど

          「なんか好き」なものが多すぎる。何でもかんでも、雰囲気でなんとなく好きになってしまって、説明ができない。このブランドの服が好きとか、このアーティストの曲が好きとか、あることはあるけど、毎回好きなものがそれに当てはまるわけではない。近所の古くて小さいリサイクルショップの店先に並んだ誰が作ったのかわからない木の置物に一目惚れして買ったりする。みんなそうなのだろうか。自分の中では好き嫌いがわかるのに、人にわかるように説明できない。好きなものについて聞かれると「こういうもの」とまとめ

          好きなものがわからないわけではないけど

          シナモンロールの日だそうで

          パン屋に行くたびシナモンロールを探してよく食べるのだけど、そこらのパン屋はたいていアメリカ風?のシナモンロールで、フィンランドで食べたシナモンロールとはなんかちょっと違うんだよなあ、といつもちょっとモヤっとしていた。 10月4日は北欧ではシナモンロールの日だそうで、去年はフィンランドのベーカリーカフェ「エクベリ」が銀座松屋でポップアップショップをやっていたので行ったけど、今年は思い立ったが吉日、自分で作ることにした。ちなみにパン作りは初めてである。 レシピが色々ありすぎて

          シナモンロールの日だそうで

          【レシピ】簡単シナモンロール(フィンランド巻き)

          (2020/12/28更新) 10月4日はシナモンロールの日ということで、 映画『かもめ食堂』を久々に観たら、無性にフィンランドのシナモンロールが食べたくなったので、自分で作ることにした。(フィンランドひとり旅の記録もあとで書き残しておきたい) 初めてのパン作り&初めてのシナモンロールだったけど案外うまくできたので、レシピをメモしておく。 実際の反省点をふまえて改良してあります。 材料や器具は多いけど、作り方は案外簡単です。 たぶんなかなか美味しく作れるはず。 材

          【レシピ】簡単シナモンロール(フィンランド巻き)

          歯医者に行くとパンが買える

          普通、歯医者に行ってもパンは買えない。もしかしたら知らないだけでパン屋が併設されている歯医者もあるかもしれないけど、少なくとも私は聞いたことがない。 「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがある。何かが起こると、一見関係なさそうなものに影響が及ぶという意味だ。 今日、夕方仕事を早退して歯医者に行き、右上の親知らずを1本抜いた。親知らずは下の2本をすでに抜いていて、かなりの大変さを経験済みだったため、それに比べたら余裕の抜歯だった。 帰り道、平日の明るい時間に職場から自

          歯医者に行くとパンが買える

          晴れた日の26℃だけが思い出せる

          ここだけの話、私には26℃がわかる。30℃も15℃もピンとこないけど、気温が26℃の晴れている日に外に出て「あ、今26℃だな」ということが、ただ、わかる。 あれは小学校の頃、たぶん5月の晴れた日。学校が終わって3時とか、友達と空を見上げながら歩いて帰っていた。私は七分袖のTシャツを着ていた。袖と首回りがオレンジ色の、正面になんか数字がどどんとプリントされている、七分袖のTシャツ。その日の空はすごく晴れていて、少し暑いけど汗をかくほどでもなく、その七分袖のTシャツが本当にちょ

          晴れた日の26℃だけが思い出せる