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たまに本屋に行くのは「必要なこと」のような気がする

自分が中高生くらいの頃までは、町内にも「田中書店」のような小さな個人経営の書店がいくつかあり、わりと頻繁に立ち寄っていた記憶があります。

友人は決まって少年ジャンプを毎週欠かさず買っていたし、私は文庫本を買うことが多かったと思います。たまに雑誌。

小さな本屋は品揃えが限られていて、メジャーな雑誌か、有名作家の本だけが厳選されていました。

当時、文庫本なら、赤川次郎、星新一、小松左京、筒井康隆、平井和正、眉村卓、横溝正史などをよく買っては読んでました。

雑誌は、鈴木英人さんのイラストが表紙になっていた「FMステーション」とか、「ミュージックライフ」なども買ってましたね。

現在、アラフィフくらいの年代の人なら、「わかるわかる」ラインナップではないでしょうか😅
違うかな?

大学以降、就職してからも、しばらくはまだインターネットがなかった時代で、当然Amazonのようなオンラインショップで本を買う、という習慣はありませんでした。

大学や会社の昼休みにもしょっちゅう本屋に寄って、雑誌などを立ち読み、そしてちゃんと購入していたので、どんどん雑誌が家にたまって大変でした。

パソコン雑誌やバイク雑誌、あとサブカル系などもよく買っていましたね。
当時は、まだ雑誌が元気だった時代です。


おっと、思い出話で終わるところだった。

近年は、Amazonをはじめとするネット通販と、駅前やショッピングモール内に、紀伊國屋やツタヤのような大型書店ができたことで、街の小さな書店はかなりの数が消えてしまいました。
町内の個人店は全滅。かろうじてショッピングモール内に規模が小さめのツタヤがある、という感じ。

寂しいことですが、品揃えなどを考えると仕方ないとも言えます。
田舎でも、ネット通販で気軽に買えるしね。

別の勢力としては、ブックオフなどの中古書店ですよね。
新品にこだわらなければ、品揃えもいいし、お財布にも優しい。
私もちょくちょく行ってます。
大型書店とブックオフなら、ブックオフの方が頻度は高いかもしれない。

もう1つ、重要なのが図書館です。
休職→退職して、以前にも増して図書館の利用率は高くなりました。
図書館のサイトで検索して、事前に所蔵や貸出状況が分かるし、予約もできるので便利。
次の貸出予約が入ってなければ、借りている本の期間延長もネットでワンクリックです。

それでも書店に行くべき理由

前置きが長くなりました(前置きだったんかい)。

書店には、ネット通販にも、ブックオフにも、図書館にもない価値があると思っています。

聞けば「そりゃそうだ」「当たり前」程度の話ですが、やはり最新のトレンドが肌感覚で分かる、というメリットがあるんですよね。

特定の本を指名買いするならネット通販が便利。

安く買うならブックオフなどの中古店がいいです。
中古であっても、知らない作家に出会うという価値は提供できるし、安いからついでに買ってみようか、という気にもなり、思わぬ拾い物ができる可能性もあります。

それは、無料で借りられる図書館も同じですね。

しかし、そこには大きなデメリットがあります。

いかんせん、品揃えがちょっと古い

もちろん、最近出た本も少量は入荷していますが、中古ならすぐ売れてしまうだろうし、図書館はすぐに借りられて予約が殺到している状態になっています。
つまり、現物が客の目にとまることはありません。

その点、書店は発売されたばかりの新刊、売りたい本、話題の本を、これでもかという派手なディスプレイで並べて見せています。

スタッフがいろんな工夫を凝らして、手書きのポップを書いていることも多いし、それらの関連本なども合わせて並べていたりして、実際にその本を読まなくても、結構な量の情報を知ることができます。

これは小説やビジネス本の話ですが、雑誌コーナーでは、基本的に表紙が見えるように陳列されているので、その大見出しや特集を眺めていくだけでも、今話題になっていること、世の中のトレンドを知ることができますよね。

専門書のようなコーナーでも同じ。
近年、重要視されているような資格やスキルが何なのか、本の配置から察することができます。

全然知らなかったカテゴリーのコーナーを見つけたり、ものすごくニッチな専門の雑誌を見つけたり、いろいろと発見があるのが書店のいいところ。

さらに言えば、それらの書店の各コーナーにいる客層ともセットで観察すると、いろんな社会の側面が見えてくることがありますよね。


自分の体験で言うと、退職した時に退職手続き関連の書籍、父が他界した時には身近な人が亡くなった時の手続きや相続関連の書籍を図書館で借りましたが、やはり2~3年前の本だと情報がすでに古くなっていました。
細かいところで、近年の改訂などがあることも多いので。

やはり、最新の情報とトレンドを知るには、実際に書店に足を運んで、特定のコーナーだけではなく、ブラブラと眺めてみるのが良い刺激になっていいのでは、と思いました。

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