季節の手仕事 11月①
〜干し柿づくり〜
私には、毎年11月になったらすることがいくつかある。
その一つが「干し柿作り」だ。
渋柿の入手先
干し柿は、車がある頃は遠くの道の駅まで買いに行っていたが、今は徒歩圏内にあるJAか、たまたま出先で見つけて買うことが多い。
スーパーで見かけることはあまりものの、普段から渋柿アンテナを張っておくと、ちょうど良い少量サイズが売られていることに気づく。
我が家では6〜8個くらいがちょうどいい(夫は干し柿があまり好きではないので)。
ちなみに、渋柿でなく甘い柿でも干し柿が作れないかと調べたことがあったが、渋柿で作るより甘くないそうだ。
渋柿は渋みが強くてそのまま食べられないものの、甘い柿より糖度は高いらしい。
それを干して甘さを凝縮しつつ渋を抜くので、とても甘い干し柿になるのだそうだ。
確かに昔、渋柿をそのまま食べてみたことがあったが、一瞬「なんだ甘い柿だったか?」と思いきや、すぐ強烈な渋みがきて悶絶した記憶がある。
干し柿の作り方
一般的には焼酎を使うが、わざわざこのためだけに買うのも面倒だし、去年ラム酒で作っても美味しかったので、今年もラム酒で作ることに。
ブランデーで作ると美味しい、と教えてくださった方もいた。
パストリーゼは念の為。
来年は使わないかもしれない…
<今年使ったもの>
渋柿(T字の枝つきが便利) 6個
パストリーゼ 適量
ラム酒 適量
ビニール紐 40cm×3本
<作り方>
①枝部分を残すようにして、柿の皮をむく
②枝にビニール紐を結ぶ
③小鍋にお湯を沸かし、柿をくぐらせる
④パストリーゼを吹きかける
⑤ハケでラム酒を塗る
⑤外に干す(ときどき揉む)
干す場所は、以前は専用物干し台に干していたが、場所を取るのが嫌だったので処分し、今はIKEAのコロつき収納かご二つの間に竹の支柱を渡して干している。
そのカゴにはガーデニング用品が入れて並べてあり、干し柿シーズンだけ干す場所を確保する分すこし離して使っている。
干し柿を揉む
干した柿は、表面が乾いても中はまだ柔らかいので、途中何度か揉む必要がある。
三女は物心つくかどうかの頃からこの作業が大好きだ。
「モミモミするのが気持ちいい」と、率先してやり過ぎなくらいやってくれる😅
干し柿が大好きというわけではないのに、干し柿を揉むのは大好きなのだ。
干し柿の食べ方
そうして作られた干し柿は、まずセミドライと呼べるくらいの絶妙な硬さでそのまま食べる。
「干しては揉んで」という作業を繰り返し、ドライだけど中はまだ柔らかいという「半生干し柿」とも呼べそうな状態になった頃を見計らって食べる。
一人一人ベストな乾き具合があって、特に長女はひとかたならぬこだわりがあるようだ。
この食べ方は、まさしく手作りならではのお楽しみ✨
残りはもう少ししっかり干し、細かく切ってラム酒につけたものをフルーツケーキの具にしている。
お気に入りのレストランで、サラダに干し柿が入っていたのに触発されてからは、サラダにも薄くスライスして散らすようになった。
最初こそ「サラダに干し柿⁈」と驚いたけれど、干し柿って要するにドライフルーツなのだから、食べてみたら甘さと食感が良いアクセントになっていて美味しかった。
さて、もう少したって表面が乾いたら、三女に柿を揉んでもらうとしますか。
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