Vol.6_『組織的活動』とはどーゆー事だ?!
当社は長らく『個人商店』の集まりだ...と言われてきたようで、職人的人材の育成が難しくなってきている今、「みんなで協力して」、「チームワークで」、「一丸となって」という言葉が盛んに出てきていて、いわゆる『組織的活動』を行おうとしています。良い傾向...♡
でも、こういう動きって案外”掛け声”だけに終わってしまうことが多いような気がして、会社全体として具体的にどのように進めるか...と考えた時には、なかなか難しいテーマのように思います。
そこで今日は、この『組織的活動ってなんだ?』ということを考えながら、「組織的に活動できているかどうか」をチェックできるようにする『フレームワーク』を考えたいと思います。
※貼り付けた写真はドライブに行った先々で写したものですが、特に意味はなく、本文とはなんの関係もありません。
1.組織的ってなんだ?
辞書を引くと、
これはなかなかいい説明!だと思う。
というわけで、これに従って『組織的』について理解し、私達の活動がどうなのかをチェックできるようにしていきたいと思います。
2.「共通の目的」とはどういうことか?
共通の目的を持つためには、まず目的が「明確」でなければなりません。「明確」というのは、はっきりと示されているということ。
なので、きちんと『言語化しているか?』ということがポイントかと思います。
次に、その目的が「共通である」というのは「ある単位の組織の中で認識が統一されている」ということ。
つまり、チームのメンバーと「何のためにやっているのか?」「何を目指しているのか?」が共有できているか...ということですね。
「会社の経営戦略にどのようにつながっているのか」ということが目的を共通のものとする重要なポイントかと思います。
「共通の目的のために」というのは、組織的活動をする前提とも言えることですので、『目的をどうやって明確にしていき、どうやってそれを共通のものにしていくのか』はとても大事なことだと思います。
3.「全体が一定の秩序」とはどういうことか?
これは「一定の(共通の)ルールに従って」ということ捉えます。
ルールと言うと「守らなくてはいけない」という「規則」的なことを思い浮かべますが、それにとどまらず、
こういった『お作法』的なものも含まれると思います。
要は、決められたルールあるいは一般的なルールや常識に沿って仕事が進められているかということだと思います。
この点については、その活動が計画に沿って進められているかというチェックをする事で、秩序ある活動かどうかが分かると思います。
4.「組み立てられている」とはどういうことか?
まずは、その活動がきちんと遂行されるための役割分担ができているか?特定の人に偏っていないか?設定した役割は十分か?
要は、組織内で適正に分担されているかどうかだと思います。
それからもう一つ。個々の活動が最終目標や目的の達成に繋がっていることを説明できるかどうか?
ただ単なる施策の羅列ではなく、「ストーリーとして語れる」ものでなければ「組み立てられている」とは言えないと思うのです。
その活動が効果的であることを根拠を持って説明できる、達成への道のりがロジカルに説明できる施策である、こういう状態が「組み立てられている」ということだと思います。
さらに言えば1つ目(役割分担)と2つ目(ストーリー)を組み合わせて語って欲しい。
こんなふうに語られたら、グッと実現可能な施策のように思えてくるのではないでしょうか?
5.フレームワークを設定しよう!
ここまでを踏まえて、組織的活動になっているかをチェックするための"フレームワーク"を考えたいと思います。
このフレームワークを考える事はとても重要だと思うのです。大抵の人は、漠然とチェックしようとし、そして「たまたま」その時に気づいたことを指摘する。これではそこが修正されても違う不具合に気づく。またそれを修正しても、また違うところに気づく。つまり”もぐらたたき”が始まるのです。
なので、様々な活動について、それが組織的かどうかを同じ視点でチェックする。そう、『いつでも常に同じ視点でチェックする』それがフレームワーク思考。便利ですね~!(でも使いこなすのは難しい...💧)
組織的活動をチェックするフレームワーク……、名付けて『POCチェック!!』(そんなおおげさな...)
6.おまけ(フレームワークの重要性)
経営者はこういった独自のフレームワークを持たないと、その時々で判断がぶれたり、活動によって温度差が出たり、時間が異様にかかったりすると思います。
フレームワーク思考で物事を進めることで、
こういう状態になれば、とても効果的な活動が期待できるし、効果がない施策もあぶり出しやすいです。無駄がなく効率的になります。
そこまでいかなくても、例えば社長が今回のPOCチェックを繰り返し使っているうちに…
各社員がこういう意識になったら、それだけでもすごい効果だと思います。
しかし、こういった独自のフレームワークは、トライ&エラーにより確立されるので、何度もフレームを見直し、何年もかけて納得の行く検証が出来るものに仕上げていくことが必要で、そして、繰り返し繰り返し幹部に社員に伝えていき、実践させることが必要だと思います。
そのフレームワークが、その会社の独自のノウハウとなり、風土・文化になり、競争力の源泉となる。
最後に偉そうに言います!笑笑
7.まとめ
組織的ってどういうことか...?
自分の頭の中を整理する意味でも考えてみました。
書き出してみると、「当たり前じゃん!」というようなことがたくさんあるけれど、その”当たり前”が出来てないなぁ...と反省しました。
皆さんのところは、”組織的活動”について、どのように工夫されていますか?当社は少々古いタイプの組織ですし、新しい会社や自然と一体感を持って運営されている会社は「んん?」と思われるかも知れません。
が、職人的気質で個人商店的運営をされてきた中小企業にとっては、とってもとっても難しいテーマなので、色々と勉強しながら会社経営に生かしていきたいと思います。
本日はここまで。