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「仕事は親切」の事例②~実践!成功曲線を描こう!⑷

※「実践!成功曲線を描こう!」シリーズは、石原明著「『成功曲線』を描こう。夢をかなえる仕事のヒント」を引用しつつ、その実践例としてのいちごる自身の経験を紹介するものです。自分の好きなことを副業で始めてみたい!という人をはじめ、一人でも多くの方に参考になれば幸いです。
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「実践!成功曲線を描こう!」シリーズ4回目。

①成功曲線の形状は、一直線の右肩上がりを描くのではなく、指数関数のグラフのような軌跡を描く。
②その初期段階は、したがって、努力が結果に表れにくく、文字通りの下積み時代。
③ここで積み重ねるべき努力の方向性が「仕事は親切」。

というのがここまでの内容。

さて、今回は、「仕事は親切」を実践する、別の人を紹介したい。

「仕事は親切」を積み重ねることで見えてくる世界。それは分野を問わず、共通した何かがあるのかなと、思う。

※実践!成功曲線を描こうシリーズ~マガジンへのリンク~
以下のリンクに、関連記事を順番にまとめています。
https://note.com/yoshi_1golf/m/madb021ee1485

美容師・Nさんのケース

紹介したいのは僕の美容師さん(Nさん)のお話。

彼にはかれこれ5年ほど月1回のカットをお願いしている。


最初は、単に共通の友人を介した出会いがきっかけで切ってもらうようになっただけであったし、僕自身がそのときはまだ、副業ゴルフレッスンを始める前だったこともあり、カット中にする話もたわいのない世間話であった。

ただ、いつのころからだろうか。

なんだか話している内容が、深く、広く、自分としては示唆に富む内容に変わっていったのだ。

出会った頃のNさんは、どうやらそんなにお客さんがついているわけではなかったらしい。僕は僕で、ゴルフレッスンをやっているわけではなかった。

だけど、ある時僕は、小さな一歩を踏み出した。

(Nさんとの会話)
いちごる「ストリートアカデミー(ストアカ)、っていうウェブサイトがあってね。そこで、ゴルフレッスン講師として登録したら、なんだかお客さんが来てくれて、上手になってもらえて、そして感謝もされて、すごく嬉しかったんですよ!」

というような趣旨の会話をしたことをおぼろげながら覚えている。

Nさんも「へぇ~、それは面白いですね」って。

それから、別の日はこんな会話が。
美容師・Nさん「僕もストアカ、登録してみたんですよね。ヘアメイクのサービスできないかな、って思って。」

と、Nさんも仕事の傍ら、カット自体ではなく、「どうしたら、自分の納得のいく形で髪を整えられるか」というスキルをお客さんに提供し始めたのだ。

それから、ある時はこんな会話も。

Nさん「なんだか、ヘアメイクサービスが好調で、ストアカの集客上位30位に入ってるらしいんですよね。(確か当時でも3万講座くらいあった中でである)」

いちごる「え!それすごくないっすか!?」

おそらく、僕らの会話の内容が変わってきたのは、このころからだろう。

そしてどうやら、「Nさんは美容(ヘアスタイル)業界、僕はゴルフレッスン業界」という全くの異分野なのだけれど、実は成し遂げようとしていることの本質は、同じではないか?? と感じるようになってきた。

その二人の間では、もはや阿吽の呼吸というか、一種の共通言語というか、同じ土俵にいるのを感じるのである。

たとえば、ある時、Nさんはこう言った。

Nさん「僕は、この業界で、だれもやったことのないことをやろうとしてるんですよね」

と。

こんな発言を聞いたら、普通は「???(何を言っているんだ、こいつは)」となるだろう。


美容業界という競争がし烈な業界で、あらゆる人があらゆることにチャレンジしてきた分野に「新しい何か」なんてそうあるもんではない。

だけど、僕はその具体的な取り組みについて当時知らなかったけれど、どこか言いたいことは理解できた。

なぜなら、僕自身もゴルフレッスン業界(というそうそう新しいことなんて生まれそうにない業界)で、誰も提供していないサービスを提供していると思い始めていたところだからだ。

たしか、Nさんがそう発言した時、反射的に僕は「それ、僕も同じです! 」と答えた記憶がある。

毎回のカットの時間、今の取り組みを聞いたり、聞いてもらったりの中で、自分の頭の中が整理されたり、モチベーションをキープできたり、という感じになった。

「どう言ったことがNさんのサービスを支えているか?」

について質問した時のこと。

Nさん「お客さんに、親身になってあげないといけないんです。」
いちごる「!!!???? 」

「お客さんに親身に…」=「仕事は親切」

そう。ここにも「仕事は親切」の実践者がいた。

Nさん的「仕事は親切」

Nさんが今のサービスを編み出すこととなったきっかけは、一つ一つの仕事は親切の積み重ね(Nさんの言葉でいうと、「親身になってサービスを提供してきたから」)。

より具体的には、
①目の前のお客様の、ヘアセットに関する悩みをくみ取ること
②気づいていないポイントに気づかせてあげること
③それを自分でも「再現」できるように助言すること

などが含まれる。

たとえば、①については、いろいろな髪質の方がいて、どうしても「自分でやると上手くいかない」と悩みを抱えていたりする場合など。②については、人によってはこれまでいろいろと試行錯誤してきた「自分流」があるので、そうではない新たな観点(それはなかなかネットなどでは情報が出てこない)を教えてあげたりする。さらに、それを自分でできるようにするために、そのスキルを伝えたりする。

Nさんが親切だなぁ、と思ったのは遠方からのお客様への対応。

お客さんの中には関西など遠方からもやってくる方がいるので、そういった方はなかなか毎月のようにはNさんのもとへ来れない。

その場合は、ヘアセットしたafter画像をとって、そのポイント(ヘアセットの前提となるカットのポイントを含む)を伝えてあげて、「行きつけの美容師さんに『○○○を***して、△△△にしてください』とお願いするとよいですよ。」といった助言をしているようだ。

そんなこんなで、Nさんは、僕と出会った時とは、比べ物にならないくらいに、お客さんがたくさん来るようになっているらしい。

ちなみにストアカでも引き続き集客していて、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地からNさんのもとへそのヘアスタイルスキルを学びにきているようだ。

聞けば、美容師をし始めた最初の頃は、毎日遅くまで駅前で名刺を配る日々だったらしい。(The 下積み時代…)

だけど「仕事は親切」という、成功の根拠を積み重ねた結果、僕よりも一足先に、成功曲線の「急上昇」局面にいるのかもしれない。

いちごると美容師・Nさんの共通点

さて、最後に美容師・Nさんといちごるレッスンの共通点を探ってみて、人の役に立つためのサービスについて考えてみたい。

共通点は少なくとも2つあるように思える。

①お客様の自立を手助けする
大きな共通点は、「悩み事を抱えている方の自立を手助け」することではないだろうか。

Nさんの場合は、「カットしてセットしてもらったその日は納得のいくヘアスタイル」というだけでなく、明日も、明後日も自分の納得のいく姿になれることが大切。

いちごるレッスンでいえば、レッスンの時だけ上手に打てるだけでなく、自主練でもそれが再現できて、最終的にはラウンドで納得のいくスイングができることが大切。そのためにどれだけ「寄り添えるか」が大事なのだと思う。

そして、Nさんにせよいちごるせよ、それが成功した時にお客様に提供しているものの本質は、

「忘れかけていた自分らしさ」

なのだと思っている。


②顧客層の類似性
もう一つの共通点は、顧客層にあるのではないか。

それは、Nさんも、いちごるも、当初はどちらかというと「初心者や苦手意識のある方」が多かったように思う。

この方々の悩みは、ゴルフでいうところの中上級者や、美容でいうと容姿に自信はある程度ある方の「もっと綺麗になりたい(もっとゴルフ上手くなりたい)」に対するサービスとは、どこか違う着眼点を要するように思う。

そして、個人的にはどちらかというと「初心者や苦手意識のある方」への悩みにこたえるサービスにこそ、そのサービスを利用するすべての方に共通の本質的なポイントがあるのだと感じている。

(ゴルフでいうと、未経験者や超初心者にゴルフを楽しんでもらう工夫が、中上級者にも同様に必要になってくる「スキルの土台」ということ。)

Nさんは言う。

「美容業界は、芸能人やインフルエンサーをはじめとした美男美女のお客さんを看板とし、『より美しく、かっこよく』をできる美容師さんに注目が集まりやすい。けれど僕はやりたいことはそれではないんです(当然来てくれたらうれしいけど )。僕は『まだ自分自身の良さに気づいていない人』、その『良さの引き出し方』が見つけられていない人に寄り添いたいんだ」と。

僕も同じことを言いたい。

「ゴルフ理論(?)も、有名な大会で勝ったプロ、その時々絶好調のプロを教えているコーチや、もしくはプロやトップアマを何人も輩出したコーチが注目を浴びやすい。

わかりやすく言うなら、ゴルフスキルが、レベル8とか9とかある人に、9.5や10になってもらうための指導であり、未経験者や初心者にはすぐに当てはまらないものが多いと感じている。

そうではなく、いまだゴルフスキルが1~3(初心者)や0(初めてクラブを握る人)に対して、

『ゴルフをいかに楽しんでもらうかの工夫』を伝えたい。

せっかくゴルフに興味を持ってもらった人が、その良さを知る前に挫折してしまわないように。

願わくば、一生楽しんでもらえるように。」

業界は違えど、成し遂げたい目標は、ともに大きく、斬新で、まだ想像できない世界ですらある。

同志として、これからも月一のカットという場で、切磋琢磨をしていきたい。

※ここまでの実践!成功曲線を描こう! シリーズは、第3章「プランニングが成否をわける」に関連する話題でした。

「目標の立て方(トップダウンとボトムアップ)」や「行動すれば次の現実」など、まだ紹介出来ていない部分はありますが、収集つかなくなるので、この辺で3章は終わりにしたいと思います。

次回以降は序章「成功への決意」に戻って、僕の経験談をお伝えします。どちらかというとそれは「コーチング(人を導くためには)」という観点になるので、ゴルフに限らずコーチ業をされ方や、仕事で部下を持たれている方などの参考になればと思っています。

ご興味ある方々、どうぞご覧くださいませ。

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なお、副業ゴルフレッスンで伝えている内容(ゴルフスキルに関するハウツー)については、私設ウェブサイトにて紹介しております。ご興味のある方はそちらをご覧ください!☞Web版いちごる!(LINK)

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