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★組織のパーパスやMVVが浸透しないワケ~個人としてのパーパス/MVVの必要性

パーパス経営や企業のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)など、(昔から一定程度そのような話題はあったかもしれないが)近年は特に話題に上ることが多いように思う。

だが、創業してからずいぶんと経過している会社、そして従業員数もそれなりの規模を超えた会社において、これらの試みが成功しているといえる組織に僕は巡り合ったことがない。

パーパス経営や、MVV、ありたい姿などが、思うように策定(そして実際に機能するまでになる)できないのはなぜだろうか。カリスマ経営者が不在だから?社員のモチベーションが低いから?最近の若者は仕事とプライベートを切り離しているから?

いろいろな要因はあるかもしれないが、僕の考えでは、その一つの理由は、個人としてのそれ(MVV的な何か)がないことにあるように思われる。

僕自身がずいぶんと長い間そうだったのだが、「自分自身の使命・天職」について、きっと多くの人は見つけられないでいるように思われる。そして、これまた僕自身がそうであったように、多くの方は、それを「見つけようとさえしていない」のではないだろうか。

「使命?天職?そんなもの、ほんの一握りの人にしか関係のないことでしょう?(自分には関係のないことだ)」

と。

組織は人の集まりであることから、そのパーパスやMVVが本当の意味で理解されるには、個人としてのそれとは無関係ではないだろう。(というか大いに関係があるはずだ)

個人としてのMVVと組織としてのMVVに、(全てではないにしろ)共通点があってこそ、MVVなどを通じて組織の求心力が得られるからだ。(そしてそのような組織こそが繁栄を享受できる)

では、個人としてのパーパスや、MVVはどのようにしたら見つかるのだろうか。ある人の天職や使命は、空から降ってくるものなのだろうか(神の啓示のように)。

僕はそうは思わない。

もしもそうであれば、個人のパーパスやMVVを受け身的に待つことしかできなくなるし、何よりも、僕自身がそれを見つけられたプロセスを振り返ると、たまたまだとは思わないし、また、周りにいる人を観察しても、それらを見つけた人には明らかな共通点があるように思われるからだ。

上の文章で「多くの人は使命や天職を見つけようとさえしていない」といった表現は、正確に言うと少し違う。

それらを見つけるための方法が明らかになっていないから、多くの人は「見つけ方が分からない」でいるのだ。

今後、個人のパーパスやMVVを形作っていくための方法論についても言語化していきたい。それがきっと組織のパーパスやMVV策定の大いなるヒントになると信じている。

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