西遊記と仏教の教え
今日はいつもと違ったテーマですが、西遊記の登場人物から、仏教の教え、人材育成(教育)について考えてみたいと思います。
西遊記
名前はなんとなく知っているけど、詳しい話は忘れた方も多いはず。
『西遊記』は、三蔵法師が天竺にお経を取りに行く中で、孫悟空、猪八戒、沙悟と一緒に旅をする物語です。
この孫悟空、猪八戒、沙悟浄には、それぞれ仏教的な意味合いが込められているといわれています。(年末年始のぶっちゃけ寺とかで言っていたのですが、なかなかネットでも出てこなかった)
三毒という教え
いくつかある「煩悩」の中で根本的なものとされている「貪・瞋・痴」(※「三毒」)これが3人のキャラクターにあてはめられているということでした
登場人物がもつ煩悩
それぞれのキャラクターを振り返ってみてみると、「貪・瞋・痴」という「三毒」)の煩悩、苦しみを抱えているように感じます。
孫悟空
瞋(しん)= 怒りの心、憎しみ
※キャラ設定:怒りが抑えられない
猪八戒
貪(とん)= 貪欲(とんよく)ともいう。
むさぼり(必要以上に)求める心、欲
※キャラ設定:食欲旺盛
沙悟浄
痴(ち)= 愚痴(ぐち)ともいう。
真理に対する無知の心、おろかさ
※キャラ設定:理屈っぽい性格
登場人物の名前に込められた意味
名前をみていくと、3人とに仏教の言葉が入っており、それぞれの煩悩の解決策が示されているといわれています。
孫悟空
孫悟空
瞋(しん)= 怒りの心、憎しみ
解決方法:怒りには実体がないこと(空であること)を悟ることで、怒りをコントロールする
空という概念は本当に難しいですが、変わらないものはないという考えなんだろうなぁと。
猪八戒
猪八戒
貪(とん)= 貪欲(とんよく)ともいう。
むさぼり(必要以上に)求める心、欲
解決方法:戒律を守ることで欲をコントロールする
戒は5、8、10いくつものパターンがあるみたいだし、猪八戒は8つなのかもしれないけど、そんなに多く頭に入らないと思うので、五戒を記載すると、、
- 生き物を故意に殺してはならない
- 他人のものを盗んではいけない
- 不倫などの不道徳な性行為を行ってはならない
- 嘘をついてはいけない
- 酒類を飲んではならない
欲は大切だと思います。欲がないと、元気がなくなる気がして。だけど、自らコントロールできているかどうかが重要だなぁと。お酒が入っているのは、お酒や中毒性のあるものは心を失わせることがあるので、なのかもしれませんね。
沙悟浄
沙悟浄
痴(ち)= 愚痴(ぐち)ともいう。
真理に対する無知の心、おろかさ
解決方法:浄を悟る。心を浄める。
心を浄める?。ここらへんで、頭がぐるぐるしてきました。浄を悟るとは?それは空とは違うのか?そんなことを考えていました。しかし、こうして考えていると、その流れこそが、執着、愚かなことのように思えてきました。沙悟浄の教えは現代において、最も多くの人を悩ませている、人間らしいものと感じられて、仕方がありません。
仏教は実践あるのみ
仏教は宗教ではなく、生き方の実践手法であると捉えられます。そう考えると、その実践方法のヒントはいくつもあり、流行っているマインドフルネスといった瞑想だけでなく、学べるものがあるのではないかと感じました。
身近なところに仏教という生き方の実践方法が取り入れられればと思います。それにしても、Wikipediaってすごいですねー
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