99ブルース
積年の疑問があります。
それは「100」にどれほどの意味があるのか、ということ。
世の中で、100を大きな区切り、意味のある数字として考えることは多い。
祝!100周年
100打点を達成!
百獣の王
エンジェルナンバー100
とか。
99では意味を持たないのに、100になると超無敵のナンバー。
なんと99の地位の低いことか。
このたった1の差というのは、どんな意味があるのか、ことあるごとに考えてました。
最初のきっかけは落合が最初に三冠王を取った時だったかもしれません。
この時、ぼくは失礼にも「打点はたったの99やん!」と思ってしまいました。
その後、二度目では超文句なしの成績をあげ、何もわかってない若造の鼻っ柱を折ってくれました。素人が生意気なこと言ってごめんなさい。
100という美しさは10進法だから成立する。
なぜ人間が10進法を使っているかといえば、手の指が10本だったからと聞いた。たったそれだけの理由だとしたら、なんだかなぁ。
合理的に考えれば、0か1の2進数がベースなっている16進法とかがある。
プログラミングの世界でおく使われていますね。
100点満点なんていうけど、
2進法では 1100100
8進法では 144
16進法では 64
で表されます。
なんて中途半端。笑
99と100の差が生まれたのは、100が切りのよい数字だったから。
それ以上でもそれ以下でもない。まさにジャスト100。
一方、別の文脈で、切りが良いこと以外に、意味を持つことがあります。
目標達成か未達か。
勝つか負けるか。
俺か俺以外か。笑
ローランドではないけど、有と無、1か0か、そういったグラデーションのない世界。
目標100%達成すればボーナスがもらえるけど、99%だったらもらえない。
90%と同じ評価がされる。
それくらい「1の差」に意味をもつ場面が世の中には多い。
ほかにもあります。
受験では合格ラインに1点足りなければ不合格。超無慈悲な世界。マンガのテーマになるくらいだから、そこにもたくさんのドラマがある。
このような世界では「1の差」に雲泥の差が出てくる。良いか悪いかは別にして、現実にあります。
その1点の差に、世界中が一喜一憂する祭典がサッカーW杯。
今夜、日本代表が歴史的な1点をあげて「見たこともない世界」を見せてくれることでしょう。
NIPPON!
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