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【短歌】短歌タイムカプセルを読んで

こちらは2018年発行の東直子さん、佐藤弓生さん、千葉聡さんによる一千年後に残したいと思う現代短歌のアンソロジーです。

とにかくものすごい数の短歌が収録されていました。

ほんの一部ですがこちらに残したいと思います。

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君の眼に見られいるとき私はこまかき水の粒子に還る
安藤美保

死ぬ前に死んだらあかんと言わなんだ氷雨が降ればしんしん思う
池田はるみ

カーテンのレースが冷えて弟がはぷすぶるぐ、とくしゃみする秋
石川美南

階段を二段跳びして上がりゆく待ち合わせのなき北大路駅
梅内美華子

会いたいといふ、あひたさは冷えながらくだるなみだを追ひぬいてゆく
大辻隆弘

たとへば君 ガサっと落葉すくふやうに私をさらって行ってはくれぬか
河野裕子

ハンカチを落としましたよああこれは僕が鬼だということですか
木下龍也

廃村を告げる活字に桃の皮ふれればにじみゆくばかり 来て
東直子

うれいなくたのしく生きよ娘たち熊銀行に鮭をあずけて
雪舟えま

敬称略


代表歌一首に鑑賞文が添えられています。ちょっと難しい歌もなるほど、そういうことかと納得したり自分の解釈と答え合わせしたり。


ごく一部しか書ききれませんが、今後また読み返したときに、間違いなく新たな発見(好き)がありそうです。


編著者の先生方のあとがきに、千葉聡さんはこう書かれています。

短歌は心の自由を守ってくれる。作者は自分のことばで表現することで、自分の内に潜む何かを大きく変えることができる。読者は目の前の一首から、さまざまな思いを受け取るとこができる。


やっぱり短歌いいなぁって思いました。



最後まで読んでいただきありがとうございます。
ではまた



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