中学社会科のネタ帳その17 平安時代の文化②国風文化
歴史の中で文化史が苦手な人は、割と多くいます。でも、その時の時代背景などと結びつけて学んでいくと身につきやすいです。
平安時代、遣唐使が廃止されました。唐のおとろえを感じた菅原道真の建議により、894年に決定されたとされています。(白紙に戻そう遣唐使、で覚えると覚えやすいですね。)
その事により、日本独自の文化が発展します。これを国風文化といいます。
この時代に、仮名文字が登場します。
たとえば『あ』は『阿』が『い』は『以』が変化したものです。漢字を柔らかく、丸みを帯びさせたような文字です。
基本的に、公文書は漢字が使用されていました。
ひらがなは主に、女性が使ったそうです。
その中で、文学作品として2つ、有名なものが登場します。どちらも女性が書いたものです。
1つが紫式部の「源氏物語」。主人公、光源氏の数々の恋(恋かなあ?笑)を書いた作品です。
もう1つが清少納言の「枕草子」。こちらは随筆と呼ばれるもの。「春はあけぼの」で始まる、有名な作品ですね。あけぼの=夜明け。春は夜明けがいいよね、と言ってるんですね。
男性でひらがなを使用し文学作品を書き上げたのが紀貫之。土佐日記を、ひらがなを使用して書いています。
昔、漫画で「ホイッスル」という作品がありました。作者のペンネームは「樋口大輔」さん。知らずに読んでいたのですが、作者は女性でした。性別に関係なく、良いものは良い、というのは今も昔も変わりませんよね。
建築物では平等院鳳凰堂が建てられます。10円玉に描かれてますよね。国会議事堂と同じように左右対称に作られており、羽を広げた鳥ような感じ→鳳凰に似ている、という由来だそうです。確かに、飛び立つ鳳凰に見えるかも?池に映ると、神秘的な感じで壮観です。
建てたのは藤原頼通。藤原氏がいかに権力を握っていたか、よくわかります。
素晴らしい文化の発展する平安時代。しかし次第に藤原氏の摂関政治に嫌気がさしてきた天皇が、新たな政治を行います。
次回に続きます。