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メンタル「病んでみた」w(業務高負荷編)

先に結論だけ申し上げます。

性格が元気であっても、時に「メンタルは病む」ようです。
「まさかの、俺(私)にも起こります」
数年かけて進んだ自分のメンタル病み具合は「自分では気づかない」「気づけない」です。
全く気づかないので、深刻になる前にお早めにメンタルクリニックにかかり、第三者の評価を受けてみてくださいね。



1.業務負荷が高く、いつの間にか平気でなかったらしい


私、モーレツ社員ではないのですが。
今の仕事は、昔、就職氷河期で無職の際、前社長にひろっていただいた恩義があります。

また、今となっては創業初期の入社で、過去いろいろみなさまと共にアイディアを出し合い、工夫を重ね、失敗をたくさんし、苦労を重ねて幾つもの難題を乗り越えて、会社を支えてきました。

周りの社員も悪い人はいませんから、「ま、自分が頑張って、自分の評価が上がらなくとも、うちの社員の分も自分が稼いで別にもいいかな」って思っていました。
仕事は楽しく、やらされ感は一切ありません。自社商品、大好きです。


性格的にもO型感情派。自分ではそういう「メンタルが病む」なんて性格では一切ないと思っていました。

人と直接会うのが好き。知らない人とも会話ができます。
人間は失敗するもの。失敗すればきっちりとお客様に説明をしますし、お互い意見が違うときは、意見をぶつけ合って白熱します。
そして、あとで謝罪して仲直りします。
こういうのもまた気づきがあって楽しい!
本音でぶつかったことがあるお客様の方が、お付き合いも長いと思います。
人間、完璧なんてものは無い。

自分はこういう性格ですので「メンタルが病む」なんて、令和の軟弱若者の言い訳だなと、他人事だと思っていました。


そんな中、私は気づかないうちに仕事をどんどん引き受けてしまいました。ここ数年は、勤怠に書いている時間として月200時間越えはあたりまえ。
ここ2年ほどは、更に別案件が増え、さすがにしんどくなってきまして、業務報告書には「そろそろ人員補充をお願いしたい」という文言はチラホラ記載はしておりました。

そして遂に、この文書を書くきっかけになった先月。
メンタル崩壊月には、月260時間を超えました。w



2.「おい、お前ちょっと変じゃないか?」


何となくですが、最近ちょっと自分でも違和感はありました。
あまり気にはしないのですが眠りは浅い気はする。土日の休みも「急いで、急いで」という感じ。常にスマホのサイレン鳴ったら、いつでも津波から逃げるぞ、というような感じ。
常にアクセル全開、エンジンフル回転。
感覚が研ぎ澄まされているようで、何だかいつもいつも焦ってしまいます。

今から思えば、古い小説にある「馬車馬」「走馬灯」って感じです。

例えば、休日に友人と何か遊びに行く予定を立てるとします。
相手が「えーーーと、14日でもないし、15日でもないし…どっちがいいかな」というように、あいまいな返事をする。
こういう何か会話に無駄があると、何か無性に腹が立つわけです。
口には出しませんが「さっさと決めーや!」と頭の中では思っていました。

そういえば、NHKさんなどで、ダラダラ、風の吹くまま気の向くまま、海外を旅行する番組とかありますよね。
あれ見ると「さっさと済ませろよ」、「感想いいから、さっさと決めろよ」ってなんとなく思っていたと思います。

他にも、業務過多であるとき、同予定時間に「3つ目、4つ目」のブッキングの依頼があるとき、なんか思考が停止するケースも増えてきました。

…あれ? 俺、今、何やってたっけな。あれ?
変な普段はしないミスも増え。報告書が書く気力が無い。
いつもの身体に染み込んでいるパスワードが、忙しい時ふと入力できないことがある。
業務過多時に、「あれ? 7+6-2? 足し算できない」。


で、ある日。
別コミュニティでふと言われました。
「Yos1toshi さん。あれ?何か急いでいますか?
この内容は急がないです。2年ぐらいかけてもいい内容ですよ?」

あ!そうか、私、急いでいるのか!

とどめは、親族に言われました。
「Yos1toshi 。なんか変やで。
めっちゃ急いでるし、休みなのに目がギラギラしてる。
メンタルクリニックとか、行ったほうがいいんちゃう?はよいけ!」

…明日仕事なのだが…そうか。わかった。


これがきっかけで、先日、人生初のメンタルクリニックに行きました。
有給休暇、久しぶりに取りました。


私の中では、メンタルクリニックは昭和の「精神病院」イメージがありました。
行くのに全く抵抗が無かったわけでは無いですが 、理系頭のため合理的とは思いました。
背に腹は代えられない。素直に行くことにしました。



3.人生初メンタルクリニックで「赤点」w


私、メンタルクリニックに行きました。
急に、病人認定された気持ちで、なんか変な気分ですね。
「まさか、自分はそんなことないわ。」

どこも、痛くもかゆくもないわけで、そんな理由で病院に行くのは歯石取りぐらい。
短時間で済ませたかったため、医師に伝えたいこと、要件文書をA4用紙1枚にまとめ、受付に提示しました。(以下:注 参照)

要約すると、
「当方、勤務時間が多めの業務をしている。ここ数年の勤怠はこんな感じ。
最近、決断の速度が遅い内容に感情的に非常にストレスを感じ、常に急がないと落ち着かない気分がする。
業務ミスが増えたり、今までできていたことが、ふとできないことがたまに出てきた。
何らかの精神的問題を抱えていると思われ、第三者としての評価が欲しい。
もし、問題がある場合、職場に業務量配慮を申し出たいため、職場に提示できるような書類を頂きたい。
書類は原本と写しがほしい。」

ちなみに、医師に伝えたい要件を事前に文書で簡潔に書くのはよかったと思います。
あとで「医者に言い忘れた!」という後悔が無いし、相手に要件が短時間で伝わるからです。

(注:後日、某医療従事者より「悪めの判断が欲しい場合、これ、せんほうがいいよね」という指摘ありw。本当に病んでいると、この行為ができないため。まとまってなく ”Confuse(混乱)" 気味がよかったらしい。
ただ、私は性格的にダラダラするのが嫌なのです。迷ったら即行動、即結果! やらない後悔より、やってみて失敗がいい!! )


で、心理テストっぽいのを何個かしまして。診断結果。

「はい、あなた、適応障害ね。
いわゆるうつ病。先ほどしていただいたテストで、あなた何点でした。
一応、赤点。ただ下の方。いわゆる初期うつ。
ただ本当のうつ病は、体調の異変もひどくなり、もっとしんどくなる。
私は、会社お付きの産業医でないためこの点数レベルでは『休業配慮』の一文までは診断書に書けない。しかし、業務負荷が原因で疾患、何らか対応策必要とは書けます。それでいいですか?」

ということで、診断書頂きました。
「へー、こういうのが適応障害というのか。
なってみないと、分からないものだが、意外にしんどいもんだな。」

翌日職場に提示。いま、いろいろ対応いただいています。



4.結論


診断に 5000円強かかりましたが受けてよかったです。
第三者、精神面のプロに「お前、頭おかしい」と診断を受け、実際に紙の書類で頂きますと、ふと肩の荷が下りた気がしました。
「納得」がお金で買えた感じですね。

「あー、そうか。 やっぱり俺、変なんだなぁ…」

医者の説明が分かりやすかったです。
「ゲームとかで、能力の低いパソコンに高負荷処理をかけると、エラーが出たり、遅れたり、落ちたりするでしょ? あれと同じ。
自分というPCハードスペックが、仕事に追いついてないんです。
ですので、あなたは今、エラーが出ています。
自分に合わせた仕事量にしないとダメですね」

ということで。

こういうの自分では、全く気づきません。気づけません。
業務時間も年々徐々に増えていたし、毎日が多忙でもなく波もあった。
仕事も好きですし。
毎日イライラ思っているわけでもなく、じわじわ、じわじわ、何年もかけて進んでいる感じ。
最近、「よく考えれば、頻度が上がっているかな?」という感じ。

普通にもっといける、もっといけると思っていたら、ある日を境に、知らないうちに変?になっていました。

ですので、みなさまもお気をつけ頂き、ちょっと異変を感じたら第三者に判断を仰いでみてはいかがでしょうか?というお話でした。



5.余談

ちなみになのですが。ここで一言。
メンタルクリニックの診て頂いた先生へ。

あなたも相当病んでますw


「先生。俺もヤバいが、アンタもヤバくないかい?w」

生身の人間に会って、あれほど、非常にやさしい言葉ながら、親近感のない、うわべだけの会話。
更に、覇気のない輝きの死んだ、魂の抜けた人の目を久々に見ましたw

きっと、メンタルクリニック医師は、相手の精神的な苦痛を聞く仕事なので、自分も引っ張られちゃうんでしょうね。
その処世術として、そういうドライ対応が面談手法なのかもしれません…


私、だいたい、初めて会った人でも関心あれば「今から飲みに行きませんか?」と言える人なのですが、先生に声かけようと全く思いませんでした。

何というか、ペッパー君ロボットを飲みに誘う気にもならない感じw

世の中、自分の仕事より、大変な仕事ってたくさんあるんですね…
ご自愛いただきたく。


以上!
みなさまも、お気をつけください。
困ったら、さっさと人に頼ろう!





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