顧客を集め利益を最大化するフロントエンド・バックエンド戦略
フロントエンド(集客商品)とバックエンド(利益商品)の重要性
フロントエンドで顧客を集める
「フロントエンド(集客商品)」は、新規顧客――まだ一度も商品を購入したことがない方――に買っていただくことを目的としています。
新規顧客の獲得は、利益を度外視してでも、あるいは損失覚悟でも取り組む価値があると考えます。まずは購買力のある顧客を、できるだけ多く、早く集めることがスタート地点です。
バックエンドで利益を上げる
「バックエンド(利益商品)」は、すでに商品を購入したことのある顧客(既存顧客)に提供することで、利益を最大化することを目的としています。
一度購入を経験した顧客は、「あなたから買う楽しさ」や商品・サービスの価値を知っているため、再び買っていただきやすいという特徴があります。
新しい商品やサービスをご提案し、購入インセンティブを与えることで、継続的な売上と利益を得ることができるのです。
戦略的マーケティングの流れ
1. フロントエンドの最適化
最初の接点として、効果的な販売パターン(オファーや価格設定など)を追求し、新規顧客を効率よく獲得します。
フロントエンドで利益が薄い、あるいは損が出る可能性があっても構わないと割り切り、顧客数の拡大を最優先する姿勢が大切です。
※ただし「利益度外視で集客する」とはいえ、明確なコスト計算と損益分岐点の把握は不可欠です。予算を過度に投下しすぎて、後のバックエンドで回収しきれない状況には注意が必要です。
2. バックエンドでの利益最大化
フロントエンドで集めた顧客に、高価値のバックエンド商品を提供して、利益を上げます。
すでに商品やサービスを体験した顧客は、継続購入の意欲が高い傾向があります。
一貫性のある商品設計やセールストークを組み合わせることで、複数の商品を順次買っていただきやすくなるのです。
顧客体験の継続性が鍵
顧客体験の継続性
フロントエンドからバックエンドへとシームレスにつなげるためには、商品内容やブランドメッセージに一貫性を持たせることが不可欠です。最初の購入がポジティブな体験であればあるほど、リピート購入率は格段に高くなります。
まとめ
最初の目的は、新規顧客をしっかり集めることです。フロントエンドでは利益が薄くても構いませんが、コスト管理をしっかり行うよう心がけましょう。
バックエンド商品で利益を最大化するためには、十分に魅力と価値のある商品設計が重要です。すでに商品を購入してくださった顧客を、さらにファン化していくことがポイントです。
ブランド体験の継続性を保つことで、顧客に「また買いたい」と思っていただける仕組みをつくることができます。フロントエンドへの投資とバックエンドでの収益を組み合わせ、長期的なビジネスの健全性を目指しましょう。