短連歌 1
友人と「短歌の上の句を送り、下の句をつけてもらう遊び」をした。短連歌というらしい。
分かりにくいが(わざと)、墨色が友人で紺色が私。
読み口は全然違うけれど、こう見ると二人とも終わりと別れと喪失が近い。「感情の苦い部分はプリンのカラメルみたいで愛おしい」とは友人の言で、まだそこまで苦さを受け入れられない私は、苦味の中の甘さを飴にして舐めている。
やっぱり短歌は息遣いのようで、友人には友人の、私には私のリズムや言葉選び、視点、感情がある。ゆえに人の詠んだ前句に付句を継ぐのは、人の靴を履いて歩くのと同じくらい難しかった。
けれどそれもまた、私の感性に広がりをもたらしてくれた気がする。靴や服、道に導かれて歩く時だってあるから。これからも不定期的に更新できるといいな。
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