私たちが今どう生きたいのかを

娘たちと日々を過ごす中で、感じるのは
彼女たちの、変化のスピード。

それは時に激しく、時に緩やかで、
なにも変わっていないように見える時でも、
絶え間なく変化し続けている。

彼女たちの柔らかい心は
常に揺れながら、けっして留まることはない。

変わらない日常の中でも、
大きく揺らぎながら、小さく振動しながら、
形を変え続ける。

前進しているように見える時も、
後退しているように見える時も、
揺れながら、昨日までのあの子ではない。

大人になったつもりの私は
すぐ物事を決めつけたがる。
一度決めたことを、貫こうとしたがる。
決めることは、枠にはめることなのではないか。
彼女たちを見ているとそう思う。

だから私は、
私に出来ることは、
わたのように柔らかくなって、
彼女たちの側に居ることだ。

ぶつかっても壊れないように、柔らかなわたになって、
時に優しく包み込み、自在に形を変える。

そして、私たちが今どう生きたいのかを、
共に見つめることだ。
同じ方向を見て、常に変化し続ける私たちの柔らかな心が
どう生きたいと言っているか
その声に耳をよく澄ませることだ。

行く先はいつでも、心が教えてくれる。