些細なことに喜びを感じる
最近、とても些細なことに喜びを感じます。
それは何も特別なことはなくて、きっと以前から生活の至る所に存在していたような、ほんの小さな出来事です。
例えば、
新しく買った化粧品を明日の朝使うのが楽しみだったり、
子どもたちと買い物に出掛けて、次女の足のサイズに丁度よく、次女がとても気に入ったブーツを安く買えたり、
残額が千円しかないと思っていた長女の図書カードに、三千円近く入っていて長女が好きな漫画を何冊も買えたり(ヒロアカ)、
夢中になって読める本に出会ったり、
トマトがとても甘くて美味しかったり、
以前は捨てられずにいたものを捨てられてスッキリしたり、
人見知りの娘たちと、夕方の薄暗く誰も居ない公園で思いっきり遊んだり、
一日の終わりにリビングを見渡して、その空間になんだか愛しい気持ちを感じたり、
一つ一つは些細なことで、すごく大きな喜びを感じるようなことではありません。
見過ごしてしまうような、
ほんの一瞬通り過ぎては消えていくような、
そんな些細なことばかりです。
これまでの私は、大きな結果ばかりを追い求め、そういった些細な出来事に喜びを感じる心の余白がありませんでした。
大きな成果や、人から称賛されるような事にしか、価値を感じられていなかったのだと思います。
子どもたちと過ごす生活の中で、幸せを感じる瞬間はこれまでにもたくさんありました。ですがそれ以上に、あれが出来ていない、これも手に入れていない、この状況も良くなっていない、など、そういった「不足しているもの」に意識が向いていることが多かったように思います。
最近は、日々の中で感謝出来ることに自然と心が向くようになりました。
ああ、これで良かったんだ。
そう思います。
娘たちは最近、とてもよく笑うようになりました。
好きな事を好きなだけやらせて、相変わらず学校には行かないし、最近では宿題もなかなか怪しくなってきたけど、夜更かしもするし、姉妹ケンカもしょっちゅうするけど、
娘たちは最近、とてもよく笑っています。
その笑い声を聞いて、
ああ、これで良かったんだ。
そう思います。
日常の中の、ほんの些細な喜びは、小さなものだけれど、
娘たちの心からの笑顔に私は、涙が出るほど嬉しいのです。
娘たちがよく笑うから、些細なことに喜びを感じるのか、
些細なことに喜びを感じるようになったから、娘たちがよく笑うようになったのか、
卵が先かニワトリが先かのような話ですが、
今となってはどちらでも良いです。
一日の終わりに感謝の気持ちで居られることが、私は涙が出るほど嬉しいのです。