「立ち入りを禁ず」に感じる喪失感の正体 上
時に、私達の暮らす地域の一部が立ち入り禁止になることがある。古くなって崩壊の危険性がある建物、冬のプール、閉店した店、空き家...。改めて考えてみると、身の回りに”入ってはいけない場所”というのは意外とたくさんある。また、東日本大震災のときに起こった原発事故によって、未だに町ごと立入禁止となっているような場所もある。
このような立入禁止の場所というのは、人が利用しないため、手が入らず、草は生え放題で、壊れたものや、どこかから落ちたものなどはそのままその場所に放置されている。