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【私の愛する高齢者シリーズ3】

【愛すべき高齢者シリーズ3】


こんにちは。介護老人保健施設で働く
看護師のいなむら江美です。

私の働く施設では多くの高齢者が
リハビリを含め生活をしています
半分以上の方は認知症と診断されています

過去回に続いて、私の経験したケースを
お話したいと思います。
私の大好きなおじいちゃんおばあちゃん
ご紹介します


今日は暴れん坊の怒りん防の男性。

若くして脳出血で重度の認知症症状を
おこした男性。おじいちゃんと言うには
あまりに若い方でした。
なのでおとうさんと表現させていただきます

食べる力飲み込む力を脳出血の
後遺症で失い、胃ろう栄養となって
しまいました。
胃ろうというのは、お腹の表面から
穴をあけて胃内壁と固定、直接胃に栄養を
入れる方法です

触られるのも声かけられるのも嫌いで
ときに職員へ手をあげたり蹴ったりなどの
やんちゃもある方でした
失語もあり言葉を発することもできず
ずっと寝たきりの状態です

もちろん私もやられました(笑)
パン!と頭を叩かれることも

スタッフは正直、不安だし悩みました
胃ろうも大変だし、おむつ交換も清潔ケアも
ご本人がウトウトしているときに行う、
もしくは一人が手を握ってもう一人が
その間に行う
そんな暴れん坊のおとうさんでしたが
一人の女性スタッフは特別で
まったく違う態度を取るんです

笑顔を見せ、手を振り頷く
目でそのスタッフを追う

そこにあるものは好意なのか
信頼感なのか、誰か家族に似てるのか
そこは、わかりませんでしたが
いつも怖い顔をしていたおとうさんが
そのスタッフが来ると、
目尻を下げ、はにかみ笑う

そのスタッフが暴れん坊を注意すると
申し訳ないと言う表情をする
そして手をおろす

そこには一人の人としての表現が溢れてました

私が仕事をする上で大切にしていること

高齢者、認知症の高齢者ではなく

その方が

一人の人、どんな人生を歩んできたかどんな風に育ちどんな風に家族を作りどんな風にお仕事をして何を思い、今、私達の前にいらっしゃるのか

そこに思いを馳せることです

ちょっと、暴れん坊でしたがそれは記憶に残り

ニコニコとした顔を思い出すと
ほっこりします


このように施設で一緒に過ごした
おじいちゃんおばあちゃんをご紹介して
いきたいと思います
それで、認知症のイメージや
高齢者へのイメージに愛が加われば
本当に嬉しいです。


私の願い
介護される人もする人も笑顔な社会!
のんびり発信頑張ります!

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いなむら 江美

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