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「寄居カオースメントまつり」に参加してみて


【1】「寄居カオースメントまつり」とは


寄居駅からの眺め

埼玉県北西部に位置する寄居町。人口は約3万人。
秩父山麓の豊かな緑と荒川の名水がに恵まれたこの地は、古来から秩父地方への出入り口として交通の要所でもありました。多くの人が寄り集る場所と云われたことから、「寄居」という地名となったと言われています。

寄居駅はそんな寄居町の中央北寄りに位置します。秩父鉄道秩父本線、東武鉄道東上線、JR東日本八高線が乗り入れる駅であり、現代でも鉄道網の要衝として重要な役割を果たしています。

そんな寄居駅前で夏真っ盛りの2024年8月10日に開催されたのが
寄居カオースメントまつり〜Chaos×Amusement〜でした。

かつての寄居駅前のカオス感を懐かしみ、新たに生まれた「街路樹の成長」と「街の繁栄」を願う文化の祭典です。

2023年からスタートしたばかりで、今年は第2回。音楽フェスのように、複数のエリアで様々な催しが進んでいくというワクワク感を味わえます。

寄居町を拠点として活動する方々を中心に、イベントが開催されたり、体験コーナー等の出店がされたり。想いの詰まった盛りだくさんの一日となりました!

この記事は、そんな「寄居カオースメントまつり」の参加レポートです。

フィナーレのキャンドルナイト

まちなかに森が出現!?

まず、今回のイベントの最大のハイライトを。
それは駅前通りに突如出現した「森」。イベントのコンセプトである「大地と水への感謝」、「街路樹の成長」の象徴となっていました。

寄居の街路樹を管理する中央園芸の代表取締役、押田さん渾身のプロデュース。街路樹、大地、水への感謝がひしひしと伝わってきます。

当日の最高気温は35度。暑い!!
ギラギラとした日差しの中、穏やかな緑は訪れた人々の癒しとなり、また、憩いの場としてコミュニケーションの中心となっていました。まさに自然が街にもたらす効果。

みんな思い思いにくつろぎ、この癒しの空間を共有していました。

【2】フード

寄居町を中心に活躍する飲食店、8店舗による出店がありました。
肉あり、魚あり、ビールあり!
暑さを吹き飛ばすエネルギッシュなメニューが勢揃いです。
キッチンカーも、どれも個性的でかわいい。

肉のかりゅうど

まずご紹介するのは、ジビエ肉の専門店「かりゅうど」。

こちらでは、寄居町内で害獣駆除されたジビエを提供。
「ジビエ故に供給、品質の安定に悩まされるけれど、地元の資源を有効活用するために尽力したい」との店主の熱が伝わってきます。

私は鹿肉のサイコロステーキをいただきました!
油っぽくなくさっぱりした食感なのに、とってもジューシー。カロリーが気になるヘルシー志向の方も大満足では?

また、臭みも全く感じないので、ジビエ初心者の方にもおすすめですよ!お店にも行ってみたいですね。

臭みのないジューシーな鹿肉

縁と魚

寄居を拠点に「縁と魚」という、料理と遊びを取り入れた交流会を開催しているこちら。

出店者の関根さんは築地(現豊洲)での修行を経て、10年以上板前の経験を積んだ料理人。海無し県の埼玉であっても、確かな目利きによって選ばれ、磨いた腕によって捌かれるお魚たちをいただくことができるのです!

今回のイベント限定である「カツオ油と鯛のそぼろのジーローファン風丼」を実食。・・・さすが板前さん!カツオの風味豊かな魚醤ダレが、夏バテ気味でも食欲をそそる一品でした。

月に一度、rutsuboで開催される「緑と魚」の会も楽しみです♪

ジーローファン風丼

【3】体験ゾーン

Yottecoの2階は寄居に縁のある工芸などの体験コーナー。実際に自身の手を動かしながら、寄居カルチャーを体感することができます。

木彫り体験(豊田彫刻工房)

寄居町内に工房を構え、日本中の社寺仏閣の彫刻などに携わる豊田彫刻工房による出店です。

体験では、実際にプロの方が使用する道具を使って、ヒノキの木版に図柄を彫り込む「木彫り」にチャレンジ!

彫る時に手に伝わる木目の感触が心地よく、また作業に集中することで日々の煩悩が溶けて行く感覚に.....図柄が彫り上がっていくことに達成感を得ることもできます。現代人の心のデトックスにピッタリではないでしょうか?

サポートしてくれた豊田彫刻工房の海江田さん(下の写真の中央奥の男性)、坂入さん(同じく右の女性)との自然体な会話も作業を楽しめるのも、良いアクセントになりました。

職人さんの手つきに惚れ惚れします
日々の煩悩を溶かしちゃう
完成品!

豊田工房では彫刻と瞑想の体験イベントも実施しています。詳しくは以下サイトにて。

【4】イベント

屋外では、さまざまなイベントが開催されていました!

樹木バカRadio

「まちなかに森が出現!?」を演出した中央園芸代表取締役の押田さんによって、町内の街路樹の整備などについての熱い思いが語られました。

「お金をかけて業者の力に頼るだけでなく、地元の方々の力でも無理なく街中の樹木を維持・整備できるような仕組みを寄居で創り、広めていきたい」との言葉が印象的でした。とにかく「樹木バカ」と名乗られるだけあって、樹木への愛がいっぱいでした!

皆さんは、ふだん街路樹を見ていますか?
これからは、自分の住む街の街路樹にも意識が向きそう。いつもの景色の中でも、ちょっとした知識があるだけで、世界が豊かになりますよね。

オープンチャレンジマイク

青空の下、参加者が思い思いの歌を披露。
ギター、ベース、ドラム、キーボードの貸し出しもあり、老若男女誰でも飛び入り参加OKです♪

芝生でくつろぎながら

自然体なお祭り全体の雰囲気に彩りが添えられました。
この記事を読んでいるあなたも、来年披露するためにコッソリ練習してみては。

ぶっつけのセッションなんかも楽しめる♪
若いパワァ!

“Bon”踊り

夕暮れ時にはもちろんこれ。夏の風物詩、盆踊りです!
寄居音頭だけでなく、なんとBon Joviの”Livin' on a Prayer”に合わせて踊る「”Bon”踊り」も楽しみました。最近の盆踊りって自由で面白いですよね。

踊りのレクチャー
初めてでも大丈夫!

キャンドルナイト

フィナーレは、参加者自身が広場にキャンドル風ライトを並べる、キャンドルナイトイベント!

電池式のキャンドルなので熱くなく安心です。でも確かな、柔らかい灯りに癒されながら。

一つ一つ大事に並べていきます
ハート♡がかわいい

夕暮れから夜の帷が降り、涼やかな風が吹くなか、参加者はキャンドルを眺めながら昼間の熱気の余韻を楽しみました。

yottecoから望む

【5】参加してみて

大規模なフェスとは違い、肩肘の張らない自然な空気感が印象的でした。

ただ、そんな空気感の中でも、それぞれの出店者や参加者からは寄居町への想いや、自分たちがチャレンジしたいことへの意欲を強く感じました。

「穏やかな情熱」と「自然体」が共存したイベント。
それは、寄居町全体に感じる雰囲気に似ています。

「無理しなくていい、やれることをやろう。でもやりたいことを前向きに進めよう。」イベントを通じて、そんな言葉をかけられている気がしました。寄居町はそんな人々の挑戦を温かく見守ってくれる町なんです。

何か挑戦したいけれど、一歩踏み出すのに躊躇している。
そんな沸沸とした想いを持つ方は、ぜひ寄居町に一度訪れてみては。
一歩目が軽くなり、動き出すヒントが得られるかもしれません。

以上、2024年の「寄居カオースメントまつり」のレポートでした。

今回ご紹介した内容は、ほんの一部。
複数エリアで様々な催しが開催されていました。

来年は更なるパワーアップに期待!楽しみですね♪

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