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おっちょこちょい
最近知ったのだが、私ってば、かなりのおっちょこちょいらしい。しかも、自分が自分で思うよりもっと。とてつもなく恥ずかしかったのでnoteに書いて供養させてほしい。
年明けすぐ、お肉が食べたいと思って、正月気分よろしく浮かれた気持ちでしゃぶ葉に行ってきた。
実は、行きたい焼肉屋さんの入口がいくら探しても見つからず入店できないという結果になったのは、さすがの私でもこの時が初めてであった。しかし、こちとらお肉が食べれりゃなんでもいいのだ。肉で腹を満たすことにワクワクしながら入店したが、あいにくこの日は、焦らされたせいで肉への執着が強まっていたのかもしれない。
地下1階の店舗に続く階段を降りていく。
あと数段で地面に着く。
そんなタイミングで私は
思いっきり足を踏み外した。
…嘘だと言ってくれ、とんでもなく恥ずかしいじゃないか。歩きスマホしてた訳じゃないのに。何なら、握っていた訳ではないものの、手すりに手も置きながら歩いていたというのに。アンタ、一体歳はいくつだよ。本当に20代なのか。
階段を踏み外した私の体は大きく前につんのめり、地球に引かれる勢いそのままに、気が付くと階段の上で前転をしていた。
階段から転げ落ちるとか、ちょっとコケちゃうとか、そういった話は聞いたことがあるけども。前転するなんて前代未聞である。(ちゃんと前転できたという点から、歩きスマホではなかった証左と捉えていただきたい。)
受け身取れて良かった〜と前向きに話すことにしているけども、さすがにいい歳の大人が階段でずっこけてでんぐり返しをして着地したなんて、内心ではしっかりと恥ずかしいことだと思っている。これほどまでに恥ずかしいことなどそうないのではないか?とすら思える所業だ。しかも両脛を階段の角に打ったし、右太腿の横側にも大きな痣を残す結果となった。痛みが数日で消えても、痣はなかなか消えなかった。
この時、自分でも自分の注意力のなさにびっくりしてしまったけれど、何より怖かったのは一部始終を目の当たりにしていた同行者である。これについては本当に申し訳ない。
当たり前だが、目の前の人間が階段ででんぐり返しする様を想像しながら、意気揚々としゃぶ葉に行く人はない。今後しゃぶ葉を見かける度に、人が転がり落ちる様を思い出すことになるのかと思うと、相当な恐怖を植え付けてしまったと強い罪悪感を覚える。
そしてこの件以降、階段を降りる際は、いつも階段の存在を事前通告されることになった。
でも良い面もあった。私は他人が思うよりもっとふわふわした人間で、全然しっかりしていないということが相手に伝わったことだ。
もちろん直そうとは思っている。普通に危ないし、他人に心配と迷惑をかけるので。だけど、私という人間を知ってもらうには良い機会になった気がする。ポジティブすぎるけど、こう思ってないとやってられないので、そう思うことにする。
先日も、道を歩いていたら、本当に何もないところでつまづいた。念の為、コケてはない。つまづいただけである。同行者からは「あなたの動きは大きいから何かあると毎回見ていて怖い」と言われたが、同時に「おもしれー女」の称号をもらった。
おっちょこちょいな私も、今はおもしれーということにしておいてほしい。少しずつ直せるように頑張るつもりだから。ああ、恥ずかしかった。ご清読?いただきありがとう。