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静岡の山奥の古民家を買ってみた話⑦


fig.1 畳を外した後の”荒板”という部分

はじめに


はじめまして、こんにちは。
たしろすという者です。前回⑥のお話から2年以上経ってしまいましたが
生存しています。

古民家の改装をして山奥に移住するというお話。

なんと今は移住して2年が経ち3年目になります。

今日はDIY初心者による改装の続きをお話しいていきますね。

床を作っていく

ということで前回は天井を外して屋根が見える形にしました。
次は床を作っていきます。
床を作る作業は大引きを入れたり、根太を入れたり、仕上げ材をつけて終わりです。
文字にすると簡単ですが、本当に疲れたのを覚えています。

1. 大引きを入れる

大引きっていうのは「床の板を支える根太」を支える大きい木材のことです。

fig.2 荒板を外してみると根太があるだけ

fig.1の荒板を外すとfig.2の状態になりました(我が家の場合)。
古い建築だったので細い間伐材を半分に製材した根太を使用していて土台に載せています。
土台に乗る部分は平に削ってあるのでちょこんと載っていました。

横幅は1800mmほどあるので、その幅を土台なしで床にすると
いわゆる"軋む"音や"床が穴あきそう"みたいな状況になります。

我が家は子どももいますし、安全面を考慮して根太の土台となる大引きを入れることにしました。

fig.3 こちらが大引き(確か90mm角の4000材)

fig.2の縦方向に大引きを入れるのですが、大体2間(にけん)分ありますので3600mm程度になります。

fig.3-1 切った様子

僕は電動丸鋸で3方向切って長さを合わせました。残りの400mmは束石の上に置いて、既存根太との高さ調整に使用します。

fig.4 とりあえず大引きを入れた状態

fig.4では向こう2本の根太を半分に切ってあります。
黄色の水糸の真下に大引きを入れる予定でそこを目印に切りました。
切ったスペースから大引きを斜めに入れてまっすぐにした状態です。

この時点で疲労困憊で休憩がてら写真を撮っています。
これから束石と大引きの位置調整を行います。

fig.5 水糸の真下に束石を入れてセメントで固定

全ての目印"水糸"さんに合わせて束石を設置していきます。
この時、本来なら束石の高さを合わせるとかすると思うのですが、古民家ならではの水平がいろいろなところでずれているので
根太で調整することにしました(と思います)。

fig.6 束を入れる
fig7 束+大引き+根太の下材
fig.8 束に大引きを乗せる

水糸から既存根太までの距離が一定になるように微調整してfig.6-8の状態になりました。
全てを長ーいビスで止めていきます。
ここまでできたら、元の荒板を順番通りに戻して下処理完了です。

fig.9 白テープ上にナンバリングしてある

2. 根太を設置

実は荒板の下に既存根太があるのですが、この状態だと荒板と敷居の高さが60mmほどありました。
これは昔の畳が60mmでできているため、高低差が発生します。

逆算的に仕上げをフローリング材(15mm)にする予定だったため、30*40材を根太に設定して敷居より若干低くなるように設計しました。

敷居より床があがると足の感じが気持ち悪いと思います。

fig.10ひたすら根太を打っていく

3. フローリング材を詰めていく

根太の方向とフローリングの方向は直角になりますのでフローリングの仕上げる方向で根太の向きも決めています。

fig.11 フローリング始め

フローリング材も4000mm材なので色々合わせていきます。
fig.12では交互に材が異なるように合わせ目をずらして、少しデザイン性を持たせています。

fig.12 フローリング合わせ

フローリングを止めるのはfig.13のネイルガンを使用しました。お風呂場の工事を頼んでいる大工さんから借りています。
シュパコーン!
と簡単に打ち込んでくれるので高速化できます。

fig13. ネイルガン

フローリングを切っては貼りを繰り返すこと30畳ほど。
1ヶ月弱の作業時間を使ってようやく完成した床がこちらです。

fig.14 完成品

終わりに

いかがでしたでしょうか?
DIY素人が送る床貼り記事でございました。

本当に地道にやる根性と精神力が大工仕事には必要だなと感じる工程でした。
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