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惑星ホタル

4
平凡な主婦、頂(いただき) 菊子は優しい夫、マスオと2人暮らし。菊子のみた不思議な夢や家族の回想、幼いころの回想、母の回想、父の回想、ふと菊子が思い出した思い出や何でもない日常の…
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#小説

惑星ホタル   4

惑星ホタル   4

菊子は、黄色い色が好きだった。

名前に菊がつくからというわけではないが、職場なんかでも「黄色が似合う」と言われ、派遣期間がおわり職場を去るときなどは、黄色をベースにした花束をもらったり、黄色いハンドタオルをもらったりした。

黄色。  黄色は幸せの色なんだろうか??

幸せの黄色いハンカチっていうけれど!

黄色い色で思い出すのは母のことだった。母は、とにかく洋服が大好きで、鮮やかな花柄のワンピ

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惑星ホタル 3

惑星ホタル 3

菊子の育ったところは、のんびりとした田舎のほうで、家は村の自治会館だった。自治会館といっても当時は木造平屋建て、半分が自宅で半分が村の集まりや、三味線や書道、詩吟教室につかわれる会場であった。

平屋の建物に添うように大きな火の見櫓がそびえ立ち、そこからひょいっと屋根に飛びのれたので、菊子はよく屋根に上って叱られた。

ちょっと高台になっている家の真ん前には菊子も通った小学校があり、家の前から校庭

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惑星ホタル  2

惑星ホタル  2

頂(いただき)菊子はアラウンド40の平凡な主婦、穏やかな性格の夫、マスオと平和に暮らしている。

2人とも早くに両親をなくしていて、平凡だが平穏な毎日を過ごしていた。

菊子は、ちょっとした喧嘩や行き違いから、音信不通になってしまった両親の最期に会うことができなかった。誤解や行き違いの理由なんて、些細なことだ。節目節目に、両親のことを思い出したり、親戚の集まりなんかで面白おかしい話題が出たりすれば

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惑星ホタル    1   むらさきの空

惑星ホタル    1   むらさきの空

菊子は、広いショッピングモールにある可愛い雑貨店のようなお店で黄色いボールペンを一目で気に入り手に取り、買おうと決めた。が店員さんが見当たらない。

ふと見ると木製の細い梯子のような急な階段が目に入りそこを下りると、店の階下のひらけたフロアにでた。

そこには可愛い木彫の椅子や家具が並んでいて、店内は暖かい木のぬくもりのする雰囲気。 やっと店員さんを見つけて「これください。」と100円を払った。

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