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あいかの映画レビュー

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2024年8月の記事一覧

新解釈・三國志 - 福田監督のセンスの悪さと力不足

新解釈・三國志 - 福田監督のセンスの悪さと力不足

武将たちの軽いノリの掛け合いが笑えない。
劉備(大泉洋)を始めとする英雄や側近たちがゼロ年代頃の東京的若者言葉(+北海道訛り)・流行り言葉で軽いノリの掛け合いの繰り返し―。

「吉岡里帆が出ている宝くじのCM」よりは幾分マシだけど、なぜだか器が小さい武将たちの“すべり漫才”をずーっと観せられているようできつい。
セリフとナンセンスな動きだけで笑いを「取ろう」としてくる。

「けちょんけちょんオブザ

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セーラー服と機関銃 卒業 - 橋本環奈の「性能」を引き出した最初の作品

セーラー服と機関銃 卒業 - 橋本環奈の「性能」を引き出した最初の作品

もしかして化けるかも。そう予感させる演技が一ヶ所以上あり、そこを観るためだけでも価値がある。橋本環奈の「性能」を引き出した最初の作品。「どうせアイドルでしょ?」の先入観をぶち壊す。
(※2017年鑑賞当時の感想)

Twitter論客の某氏の二番煎じになってしまうが、拳銃で人を殺そうとする時の表情。

まさか経験あり?とさえ思わせる妙にリアルな顔の演技。愛する人を撃とうとする時の愛憎入り交じりつつ

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奇跡 - こどもの悩みや冒険心をごく自然に描き出した“超ドキュメンタリー”な人間ドラマ

奇跡 - こどもの悩みや冒険心をごく自然に描き出した“超ドキュメンタリー”な人間ドラマ

こどもたちの日常の一場面を切り取ったようなリアルさに驚かされるまさに奇跡の作品。巧みなストーリーとか華やかな演出とか壮大なスケールは一切ないけど、こどもの悩みや冒険心をごく自然に描き出した“超ドキュメンタリー”な人間ドラマ。

本作で映画デビューとなった12歳当時の橋本環奈は、後の『セーラー服と機関銃 -卒業-』よりも自然な演技で逆に不思議。

家族がバラバラになった兄弟が抱える悩みや葛藤といった

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