質より勇気でnoteを書く【アウトプットする力】

アウトプットに関する本は『アウトプット大全』に続いて2冊目。「アウトプットの比率を増やす」、「アウトプット前提」など類似点が多い。斬新さや目新しさは特になし。といってもこの本が評価に値しないという訳ではなく、むしろアウトプットについて色々と気付きを与えてもらった点を感謝したい。

1.アウトプットできないは「継続できない」

『アウトプット大全』もそうだが本書に書いてあることはそう難しいことではない。読んでみるとほとんどの内容がすんなり理解できる。しかしこれらのアウトプットの本は多くの人に読まれている。なぜか?

それはアウトプットできていない人が多いからだ。

アウトプットができていると自認する人は多分これらの本を読まないだろう。アウトプットはやったほうがいいということは理解できても、出来ない、続かない。それはやり方の問題ではなく「継続性」の問題であるといえる。アウトプットの継続性を解決できればアウトプットが増えてみんなハッピーになるはずだ。

2.アウトプット足りてますか?

アウトプットとは書く、話す、実践するなどを指す。言ってしまえばアウトプットとはインプット行動を除く行動全般である。それだけ範囲が広ければアウトプットを日常的に行っているはずだ。しかし我々はアウトプットが足りないと感じている。その理由は3つ考えられる。

1)アウトプットの判定が厳しすぎるから
2)インプットが圧倒的に多いから
3)アウトプットするのが恥ずかしいから

1)アウトプットの判定が厳しすぎるから

これはただの行動はアウトプットとは認めないという高い意識の表れ。しかしそのせいでアウトプットをできていないと感じていたら意味がない。

カタイアタマをほぐすためアウトプットの最低限の定義を考えてみる。前提としてここでいうアウトプットとは「自己成長に関わるもの」とする。その前提の上で必要な要因が「目的」と「効果」であると考える。

目的もない、効果もないアウトプットはカウントしなくていい。逆に言えば、目的さえ明確にしておけば様々なことが有効なアウトプットになるということでもある。

読んだ本の内容を忘れないように「メモを取る」のもアウトプットだし、読んだ本の良さを伝えたくて「他人に感想を話す」というのもアウトプットである。そうやって気軽に考えればアウトプットとカウントできるものがどんどん増える。

志を高くするのは必要なことであるが、小さくてもまずは踏み出すことが重要である。こまめにやればそれは『小さな習慣』となる。習慣は行動を促す助けになる。とにかくあれこれ深く考えずに自分がすぐできるアウトプットを実践しよう。理想とするアウトプットとは違うかもしれないが、どんな形でもいいからとりあえずアウトプットしてみるという考え方をおすすめする。行動を起こすことで理想形に近づけるはずだ。

2)インプットが圧倒的に多いから

スマホという「お手軽情報消費ツール」があるおかげで質を問わず膨大な情報が入手可能となった。スマホだけではないが現代では放っておいてもインプット過多になってしまう。だからこそ意識的にインプットを絞らなければバランスが取れない。

数多くインプットした中で役に立ったインプットはいくつあるだろうか。役に立っていないインプットがほとんどではないだろうか。役に立たないインプットは娯楽や欲しいものの情報など欲求に基づいたものであると思う。それらは欲求を満たすという点では無駄ではないかもしれないが、自己成長という点ではほとんど無意味だ。役に立つ、成長につながるインプットを増やすべきだ。そうするにはアウトプット前提でインプットを選択する必要がある。

極端にいえばアウトプットする予定のないインプットはしないと心に誓う。インプットしたらアウトプットしなくてはならない、アウトプットしなくては次のインプットしないと決めてしまえば、必然的にアウトプットとインプットの比率が1:1かそれ以上になる。いままで無目的でしていたインプットを削って、アウトプット前提のインプットを増量する。現実的にそこまでガチガチにはできないだろうが意識するだけでも効果に差が出ると考える。

質にこだわってなにもしない0より、小さくても1を積み重ねた方がいい。質より量でいい。量をこなしていくうちに質は自然と上がっていく。

3)アウトプットするのが恥ずかしいから

そしてもう一つ大事なことが「質より勇気」である。恥ずかしがらずにアウトプットせよということである。アウトプットには教える、伝える、発信するという他者の存在を必要とするものも含まれる。人の目があるとわかったら急にアウトプットが恥ずかしくなってしまう。note記事を書くことに対してであれば文章が拙いといった理由などが考えられる。だとしたらいつになったら書くのか。上達したら?じゃあどうやったら上達できるか?

きっと実践あるのみだ。

いくら最新のトレーニング方法を熟知していても身体は鍛えられない。知識が時代遅れでもトレーニングしなければ身体は鍛えられない。実践してみて問題があればそれを補うために別のトレーニング方法をインプットする。問題がなさそうならそのままのトレーニングを続ける。つまりインプットが正しいかどうかは実践結果によって判断される。だから拙くても、知識不足でも勇気をもって行動を起こすべきなのだ。

要するにアウトプットを継続するには「深く考えずにまずはやってみる」ことが重要である。

3.誰の為にアウトプットする

色んな本や媒体で有益な情報が手に入れられたとしても最後にアウトプットするのは自分自身。自分が納得しなければ行動は起こさない。

でも全てのことを理解しなければ動けないのか、なにもかもが納得できてようやく腰を上げるのか。多分そこまで人生は長くはない。

アウトプットが成長するための行為だとしたら、いくら他人が助けたくても他人が代わりにやってあげることはできないし、意味もない。

だからアウトプットは他の誰でもなく自分のためである。

自分の文章を人に読まれるのは確かに恥ずかしい。でも文章を考えることで自分の中の色々なことが整理されていくのも実感する。恥ずかしがってその効果を手放してしまうのは惜しい。

だから私は「勇気を持ってアウトプット」する。

以上

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