よねざわなみ

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  • 仕事道具と作業部屋

    仕事道具と作業部屋の工夫について不定期に書きます。

  • 始めての金継ぎ

    本を見ながら見様見真似で体験した金継ぎ体験をまとめました。 あくまで個人の体験リポートです。「正しい」方法の紹介ではありません。

最近の記事

搬入用サブバッグのちょい改造

ハンドメイドをしているなら、イベント会場へはほとんどの方がスーツケースで搬入しているのではないでしょうか。 私もその一人です。 海外旅行にでも行くような大きなスーツケースですが、それでも一つに収まらない事が多い。 車まで運ぶときや、電車に乗るときなど、サブバッグをスーツケースのハンドルに引っ掛けて運ぶのですが、ちょっとした段差や振動で、サブバッグがズルっと落ちて、自分までバランスを崩したり、余計な時間と体力を消耗するのを少しでも軽減できないかしら、と考えたのがこれ。 無印良

    • 卓上用ゴミ箱

      さて、今回も地味〜なゴミ箱の話です。 ものを作る作業をしていると糸くずなどの小さいゴミがちょいちょい出てきますよね。 以前は足元にゴミ箱を置いていたのですが、そうすると立ち上がったときに蹴飛ばしてしまったりするので、机の上に小さいゴミ箱を置くようになりました。 その卓上のゴミ箱も紆余曲折があり、今はこの引き出し式の小物入れをゴミ箱として使っています。 最初は百均などで買った小さい箱などを使ったりもしていたのですが、小さいと手に当たって落ちてしまったり、大きさが似ているので飲

      • 目打ちの話

        これから、仕事に使う道具や作業部屋の工夫について不定期に書いていこうと思います。 ほんのちょっとした工夫ばかりですが、少しでもお役に立てたら嬉しいです。 初回は目打ち。 目打ちは細い先端が、いわば指先の代わりのような存在。数ある道具のなかで一番使っているものの一つだと思います。 私が使っているのは3種類。 上の2本はふつうの太さ、極細で先端が尖っているもの、極細で先端が丸いもの。 1.ふつうの太さ あみぐるみに目を付けるための穴あけ、あみぐるみの形を整えるとき、ミシン

        • 初めての金継ぎ(終)_仕上げ

          いよいよ今回が最後の仕上げ。 今日使うのは、瑪瑙(めのう)棒だけ。 これで昨日粉固めした部分を磨くのだそうだ。 瑪瑙棒とは、筆先のような形に削った瑪瑙を軸の先につけたもの。彫金などで金の艶出しに使われるものらしい。調べてみると金額はピンキリのようだけど、今後ほとんど使うことはなさそうなので、○ルカリで数百円のものを入手した。 あまり力を入れず、くるくると円を描くように優しく磨く、と書いてあるけど、最初はほとんど変化がない。 くるくるしていると、欠片を貼るときに押し付けが

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        • 仕事道具と作業部屋
          3本
        • 始めての金継ぎ
          9本

        記事

          初めての金継ぎ(8)_粉固め

          前回の作業の後、本来ならば一晩おくところ、旅行などで結局1週間空いてしまった。 今日は前回蒔いた金の上にさらに漆を塗る「粉固め(ふんがため)」の作業。取り出してみると、はみ出した金もばっちり固まってしまっている様子だけど、予定通り作業を進める。 まずは生漆を同量のテレピン油で薄め、綿棒で金を蒔いたところに塗って、余分な漆をティシュで拭き取る。 拭き取る工程では「ティッシュにつかなくなるまで」と書いてあったので、拭き取った紙を確認しながら拭いたんだけど、何度拭いても色がつい

          初めての金継ぎ(8)_粉固め

          初めての金継ぎ(6)_中塗り3回目

          あらためて教本を読んだら中塗りの前に「研ぎ」が必要だったことがわかったので、今回は「研ぎ」からスタート。 耐水ペーパーに水をつけて中塗りしたところをこすってみると、前日に縫った部分が乾ききっていなかったようで、漆が割れ目以外のところに拡がってしまった。拡がったところをヤスリで整えようとするも、さらに汚れを塗り拡げるような状態になってしまった。 元々くすんだ色のお皿なので他の人にはわからないかもしれないけど、自分の失敗を知っている自分としては気になる。 仕方ないので拡がってしま

          初めての金継ぎ(6)_中塗り3回目

          初めての金継ぎ(5)_中塗り2回め

          今日は中塗りの2回め。 昨日の黒漆作りが予想以上に大変だったので、ダメ元でキッチンペーパーにくるんでからジッパー袋に入れて取っておいた。 全体的にねっとりしてしまったけど、多めに溜まったところならなんとか行けそうなので、これを使って中塗りをすることにした。 昨日塗った中塗りの上をなぞるように、黒漆を塗り重ねる。 黒漆を練る必要がなかったので、今日の作業は10分もかからなかった。 黒漆をなんとか明日も使いたいので、今日は黒漆をアルミホイルでくるんでみた。キッチンペーパーより

          初めての金継ぎ(5)_中塗り2回め

          初めての金継ぎ(4)_中塗り一回目

          今日の工程は中塗り。 金継ぎの強度を上げて、継ぎ目をきれいに見せるためのもの。 まずは昨日塗った錆漆のはみ出た部分を、耐水ペーパーで削り落とす。 と教本には書いてあったけど、湿らせた紙やすりを当てて軽く動かしただけで、ボロボロ崩れ落ちてきたので、あらかたキムワイプで拭き取ってから紙やすりで整えた。 中塗りに使用するのは「黒呂色漆」。 私が買った本では一言「黒呂色漆をガラス板に絞り出し」と書いてあるけれど、今回購入した金継ぎセットでは生漆と「黒粉」というその名の通り黒い粉を

          初めての金継ぎ(4)_中塗り一回目

          初めての金継ぎ(3)_欠けを埋める

          前回の作業から1週間経った。 今日は、欠けを埋める。 前回は作業を始めてから足りないものがあって慌てたりしたので準備を万全に。カメラにもビニールを被せて各工程で撮影できるように。 洗い場にもゴム手袋や洗浄用のテレピン油をスタンバイさせておいた。 まずは前回接着のために塗った漆のはみ出た部分をヤスリで取り除いた。 欠けを埋めるための「錆漆」を作る。 砥粉を水で練ってから、生漆を混ぜて練り合わせる。 溝に錆漆を埋めていく。 貼り合わせが甘かったせいか、欠片同士に段差ができ

          初めての金継ぎ(3)_欠けを埋める

          初めての金継ぎ(7)_地塗り〜金を蒔く

          今回はいよいよ金を蒔く。 まずは前回はみ出てしまった中塗りを整えた。 耐水ペーパーやカッターを使って、はみ出た部分を削っていく。 割れ目がシャープに見えてきたのはいいけれど、調子に乗って欠けを埋めた部分まで削りすぎてしまった。 削りすぎたところはあるけれど、地塗りをするからまあいいか。 というわけで次の工程の地塗りへ。 地塗りは、生漆に弁柄を混ぜた赤い漆。 黒漆と同じように生漆を水分が抜けるまで練り、さらに弁柄を混ぜて練り合わせる。 割れ目に面相筆で赤漆を地塗する。面相

          初めての金継ぎ(7)_地塗り〜金を蒔く

          初めての金継ぎ(2)_貼り合わせる

          今日の金継ぎ。 生漆に強力粉を混ぜた「麦漆」を破片の断面に塗って接着した。 「麦漆」は、強力粉に水を混ぜてガムのようにした後、生漆を混ぜて作る。練っているとだんだん大和芋のような粘りが出て糸を引くようになって、それが完成状態らしい。 乾く前から案外接着力があるので、ぐずぐずしていたら若干段差ができてしまった。ここは次の段階の穴埋め作業でどうにかすることにした。 ヒョウタンツギ状態で霧を吹いた箱に入れて、1週間ほど硬化させる。 今回は、おせちが入っていた木箱がちょうどいい具合だ

          初めての金継ぎ(2)_貼り合わせる

          初めての金継ぎ(1)_3年越しのトライ〜地塗り

          お気に入りのお皿が割れたので金継ぎしようと、何年も前に入手した金継ぎセットをようやく引っ張り出して、初めての金継ぎにトライ! 今日の作業は、割れた断面の角をヤスって漆を地塗りするところまで。 一晩置いて、明日はさらに漆を塗って貼り合わせ、そこから1週間ほど乾燥させてから欠けを埋め、割れ目を研いで地塗を塗り重ね、金を掛けていくんだけど、そのたびに一日くらい寝かせる必要があるらしい。 昔は時間の流れも、陶器の価値も今とはまったく違ったんだな〜。 そういえば数年前、本を買っ

          初めての金継ぎ(1)_3年越しのトライ〜地塗り