QJWebに書いた「小説に作者がいるように、ゲームにもいる、著作権もある。なぜ認識されないのか」で結局何が言いたかったのか、渦中にいる問題について書くことの難しさ
QJWebで「小説に作者がいるように、ゲームにもいる、著作権もある。なぜ認識されないのか」という原稿を書いた。
https://qjweb.jp/journal/27211/
Yahoo News!にも掲載されている。
自分自身が渦中にいる問題は、書きにくい。問題が解決して整理できている問題や、自分が直接かかわらないことのほうが、書きやすい。
ので、「作品には関わった人がいることを思い出してほしい」ということを「はぁって言うゲーム」を具体例に書くのはむずかしい。具体例としてあげるのは「はぁって言うゲーム」のことだけど、可能な限り俯瞰して考えて、他のゲームをふくめる作品のことを考えて書いた。
が、整理して書けているかと言われれば、「うーん、ごめん、そこまですっきりと解決してないので、できてない」と答えざるを得ない。
自分のなかで、まだ綺麗に整理して書けるほど、解決済みの問題ではないのだ。
身もふたもないけど、結局何が書きたかったのか3つにまとめてみる。
【1】動画や番組やライブなどでプレイするときに、元のゲームを隠して、自分が考えたゲームかのようにやらないでね(ゲームのパッケージやカードを出してくれたり、タイトルを言ってくれたりするだけでもいいので、元にしたゲームがあることがわかるようにしてほしい)
【2】教育現場では例外規定があって自由に使える。いまや誰でも世界に発信できる時代になったので、教育現場の例外規定を知らない学生がそれを真似する可能性についても考えてほしい。
【3】作者など、関わった人がたくさんいて、ゲーム作品は世に出ています。(報道やコンテンツを作る人は)そのことを、ちょっと思い出してくれると嬉しい。
以下、そこを問題にしてるわけじゃないんですポイント。
・このタイプの問題を扱うと、「アイデアには著作権がないんだから黙ってろ」みたいなリアクションがきがち。そこを問題にしているわけじゃないのです。『パクリ経済』を読んでみてください。
・遊んでる人に、作者や関係者を意識しないとダメと言ってるわけではないのです。そんなこと忘れて楽しんでもらえるほうが嬉しいぐらいです。ややこしいのは、いまや、誰でも世界に向けて情報発信できる時代なので、遊んでいる人のすぐ先に、情報発信する人、コンテンツを作る人がいる。情報発信するときには、作ってる人がいることをちらっとでいいので思い出してくださいね。
などと蛇足を書き連ねているのも、渦中の問題を書いているからだ。
書くことによって、書く前より少しは考えが整理される。書いた原稿を表に出すことによって、対話している相手も「少しは考えが整理された」と考えられる。そうすると、一歩進んだ場で、対話できると考えて書くことができる。
まだ考え続けている問題なので、意見、感想など、歓迎です。
サポートいただいたら、記事に還元できることに使います。表現道場マガジンをよろしく! また、記事単体で購入できますが、月額800円「表現道場マガジン」がお得です。