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不定期企画「KOREAN ACTION LOVER」vol.3 「オールド・ボーイ」
今回で第3回のこの企画、単純に韓国映画が好きでアクション映画が好きだからやってます。アクションに注目して映画みるの楽しいなぁ。何かに注目して映画をみると、別の見え方がして楽しいってことに気づきました。その分、自分が見れてない側面でその映画を捉えてる人もいて、ということは映画の楽しみ方って無限大…?それではそれでは、第3回お楽しみに~
「KOREAN ACTION LOVER」とは
韓国映画といえば、右手に過激、左手にタブーを持って、両の手を合わせて出来上がった劇薬の映画だから危険極まりない。中にはエンターテイメントに振って、ハリウッド映画のようにカラッと揚がったフライドチキンみたいに楽しいのもたくさんあるけど、それら全てに共通した面白さは「そこまでやるか!!!!」というところだと思う。そんな劇薬揃いの韓国映画の中でも今回はそのアクションのワンシーンだけを集めました。韓国映画においては相手を倒すのに容赦がない、と思っていたけどホントのところは、相手を倒すことを「リアルに描くこと」に容赦がない。敵の殺し方が爽快で過激でストレスも大嫌いなアイツもすべて消し飛ばしてくれる最高のアクションシーンをご紹介!
「オールド・ボーイ」
2003年 パク・チャヌク監督(復讐者に憐れみを、JSA、親切なクムジャさん、サイボーグでも大丈夫、渇き、スノー・ピアサー、イノセント・ガーデン、お嬢さん)
【あらすじ】
謎の部屋に15年間監禁されたオ・デス(チェ・ミンシク)。監禁された部屋でみていたテレビで発覚したのは、妻殺しの容疑者として指名手配されていたことだった。誰が、なぜ自分を監禁していたのか。ビルの屋上で解放されたオ・デスはその謎を追う。
テーマ
「伝説のハンマーアクション」
敵 :ナイフ、角材、鉄パイプ 15人以上
こちらの武器:小ぶりのハンマー
爽快殺人指数:88点
よもや、このシーンって伝説級では。パク・チャヌクといえばオールド・ボーイ、オールド・ボーイといえばハンマーアクション。自分を監禁していた監禁専用の宿に辿り着いたオ・デス。宿の支配人的な男の歯を抜いちゃったりしてサクッと拷問。監禁されていた謎のヒントを得て部屋をでると廊下に男の手下がずらり。こちらの手にはハンマー、敵は武装した屈強な男ども。そこに真っすぐ向かっていくってだけで熱すぎる!!
格闘前に相手と対峙するときは上半身アップだの肩越しショットだので「相対してるぜ!」って感じを出してたのに、闘うシーンですよ!ハンマー持って相手に突っ込むときには、横スクロールなんですよ。どっから撮ってんのこれ、ってなぐらい離れたところから横スクロール的に敵をばったばったとどついていくのよ。ほんとすごい。でね、普通の喧嘩やったら数の利でボコボコにされたりするわけじゃいですか!その通りで、結構角材とかで殴られるわけ。途中でナイフを背中に刺されたりするんですよ。ナイフを背中に刺したままハンマーで相手をなぎ倒していくのとか、もう。このあたりのね、リアルにどつきどつかれってのが、もう、韓国アクションやなぁ(ほっこり)って満足しちゃうんだよなぁ。
で、俺改めてこの映画ってすごいなぁと思ったのは、この映画にはこのハンマーアクションぐらいしかアクションのシーンないんですよ。なのに、見直すまではアクション最高で面白すぎる謎解きサスペンスやと思ってたんですよね。つまり、映画の見せ方でイメージって変わるんやなぁと。もちろんアクションの要素を除いた謎解きとかイ・ウジンを演じたユ・ジテの怪演とか面白い要素が抜群やから成せる技なわけで。今思ってもチェ・ミンシクとユ・ジテの闘いというか、立場の変わりようというか、本当に気が狂ってて最高の映画だよな、となりました!
なおですな、スパイク・リー監督でアメリカ版のリメイクもあるんですが、自分的にはそっちは乗れず。だってリアルで痛々しい韓国アクションがよかったのに、めっちゃわかりやすいただのでーはーなアクションになっちゃってたのだもの。ジョシュ・ブローリンとかエリザベス・オルセンとかサミュエル・L・ジャクソンとか出ててすごいんですけどね。でも、俺は、あのラストは、絶対に納得せんぞ!!!オ・デスはそんなにわかりやすく思慮深い人間じゃないと思うんだ。あ、最後に1つだけ。韓国版のミド(=カン・ヘジョン)めちゃくちゃ可愛いです・・
では、今回はここまで!
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