映画「パラサイト 半地下の家族」
まずは、祝、アカデミー賞4冠。これはすごい。ほんとにすごい。何がすごいか、って自分としてはほんとにミニマルですが、大好きな監督がアカデミー賞ってことがもう嬉しいよね。「ほえる犬は噛まない」の監督がアカデミー賞っすよ。ペ・ドゥナ可愛かったなぁ。。あとは、外国語映画賞を獲った作品がそのまま作品賞ってのがすごい。
韓国のすごいところは面白がれる幅が広いことだと思います。まぁ映画好きな国民というものあるけど、アイドルが大活躍、みたいな作品も好まれるし、人が死にまくるどきどきの良作サスペンスも愛されるという、この土壌がうらやましいなぁ。その、「面白い映画が愛される」って土壌がその土地の映画を盛り上げるもんねぇ。
さて、この映画「パラサイト」。監督はポン・ジュノさんですが、「ほえる犬は噛まない」「殺人の追憶」「グエムル」「母なる証明」などなどの監督です。
話飛ぶんですが、最近思う僕が映画に求めることって、たぶん「予想の斜め上をいく」ことなんですよね。でもこれ僕にしかわからなくて(当たり前か)、ファイトクラブのからくりも、マンチェスターバイザシーの乗り越えれなさも、カールじいさんのオープニングも、コクソンのエンディングも「予想の斜め上をいく」んですよね。
簡単に言うと、「やりやがったーーーー!!!」ってなる感情。
で、その点でいうと、パラサイトにはそれがなかったんだよなー、残念ながら。でもね、映画の雰囲気、スピード感、意味を考えさせられる感、暴走感、エンディングの余白。。。すべてうまい!!!面白い!!!飽きない!!!これはほんとに間違いない。んだけど、僕的な「やってくれやがったなーーーー」感は薄かったんです。乗れなかったわけではないのです。ただ、ものすごい優等生だなぁって。
間違えないでいただきたいのは、すんげぇ面白い映画だったのは間違いないってこと。そしてあえてもう一つ付け足すならば、同じポン・ジュノの映画なら「母なる証明」のほうが僕は乗れたってこと。
この映画は、「マジでやべぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」ぜ。
これを機に面白い韓国映画がもっと日本に入って、刺激しあって、もっと面白い日本映画ができて、面白い映画を日本でみまくれるようになればいいなぁ。ほんとにそう思います。
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