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なんていうか、自分がどんな人かがいちばんよく「抽出されている」記事だけを足していきます。なるべくPRものや、他のマガジンとの重複は避けます。エッセンスを手短に読みたい方はこちらを。
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記事一覧

疑惑の兵庫県知事を再選させた「見えない敗戦」

11月17日の兵庫県知事選が、再選をめざした前職の「ゼロ打ち当確」に終わり、世相が騒然として…

Yonaha Jun
2日前
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ウクライナ政治の悲劇: 民主化への道はどう「戦争に」開かれたか

あまり知られていないが、ヘッダーの左の本の著者は私の指導教員である。専門が明治維新史なの…

Yonaha Jun
4日前
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ダブスタを嫌悪した果てに、「シングル・スタンダード」の戦争が始まる

選挙直後から囁かれたとおり、米国は大統領・上院・下院をすべて共和党が押さえるトリプルレッ…

Yonaha Jun
7日前
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道化師たちの日米選挙: なにが「チンドン屋のお祭り」を民主主義にするのか

大接戦で勝者の確定に時間がかかる、と目されてきたアメリカの大統領選挙は、あっさりとトラン…

Yonaha Jun
2週間前
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「自由民主主義的な全体主義」の予見者・西尾幹二氏を偲んで

独文学者(ニーチェ研究)で保守の論客としても知られた、西尾幹二氏が亡くなった。1935年生で…

Yonaha Jun
2週間前
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2024総選挙評: なにが「保革伯仲」を再来させたか

10月27日の総選挙は、予想外に劇的なものとなった。自民党は200議席を切り、公明党も大敗して…

Yonaha Jun
3週間前
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政党か、人物か?: 投票前に想い出す過去

いよいよ久々の衆院選の投票日が来るけど、こんなに妙な選挙は有権者として、記憶がない。 どこの政党も「脛に傷あり」の状態なので、投票する意欲は盛り上がらないけど、その分結果がどこまで行くかが見えないので、予想の当てっこはむしろ盛り上がる。政党という単位で見れば、勝ちに行くというより「少なく負けるレース」で、全党が競いあっている感さえある。 なので選挙戦中、いちばん印象に残ったのは、日本維新の会を追い出される形で今回「不出馬」となった、足立康史前議員の発言だった。 ……うー

大学が「アカウントに鍵をかけた学者」を雇用するリスクについて

Twitterでネットリンチの被害にあった羽藤由美氏が、その中心にいた東野篤子氏のnoteの記事に…

Yonaha Jun
1か月前
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「感じの悪い人」論: 人類は〈家畜〉から野生に戻るのか

このnoteを読むたびに「品位がある・ない」の二択で感想をくれる友人によると、前回の投稿は品…

Yonaha Jun
1か月前
51

石破政権は「戦後改憲の総決算」になるのだろうか

「不器用だが筋を通す政治家」として支持されてきた石破茂氏の足元が、ついに総理の座を射止め…

Yonaha Jun
1か月前
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特定のメンタルの「病名」を、キラキラさせるのはもうやめよう。

今年の2月に「「発達障害バブル」はなにを残したのか」という記事を書いた。2015年頃から流行…

Yonaha Jun
1か月前
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批評家・福田和也氏を悼む

近年のポリコレ批評に苦言を呈する記事を出したその日に、福田和也氏の訃報が飛び込んで「うぉ…

Yonaha Jun
2か月前
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「タダコロナ」のつけ払い請求書が、来月から国民に届きます。

週末にクリニックに行って、薬局に処方箋を渡した後、なんていうか「お喋り好き」っぽいおばあ…

Yonaha Jun
2か月前
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共産党化する日本?: 誰でもキャンセルできる「無敵の論法」の正体

今月はTVなど人目を惹く業界でも、SNSでの失言で仕事をなくす例が続き、「キャンセルカルチャーの猛威」がようやく国民の肌感覚になったようだ。3年前から議論を提起していたこの問題の第一人者としては、実に感慨をもよおす夏であった。 そうはいっても因果なもので、もともと歴史学者をしていると、オンラインでの近日の流行に見えるキャンカルにもまた、過去から続く人類史の暗い伏流が流れていることに気づいてしまう。 立花隆『日本共産党の研究』(連載1976〜77年。ヘッダーも同書より)とい