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おすすめnote

今回は、おすすめnoteを紹介させていただきます。
以前も紹介したことのある滝居さん!
私の過去作品(短歌と掌編小説)を下敷きというかパロディ(?)のネタにした短編小説をここのところ連載されていたのですが、この度完結しました。
輪廻転生がテーマのロマンチックなSFです(私の「ロマンチック」の定義が、たぶん一般からずれていることを付け加えておきます)。

私はあまり数は読んでいないのですが、昔から割とSF仕立ての短編が好きです。と言っても、星新一のような体温のあまり感じられない漫画チックなものよりは、もうちょっと人間ドラマがある作品の方が好み。高校生の頃読んだ小松左京の短編集はそんな感じだった記憶…。
滝居さんの小説も、文章は軽快なのにちゃんと人物に血が通っている感じがするところが好きです。宇宙人にも血が通っているのかは謎ですが。

いつも、ご自身の豊富な海外滞在経験を生かした多国籍な登場人物やエキゾチックな舞台設定で個性を放っている滝居さんの小説ですが、その魅力はこの作品でも遺憾なく発揮されています。ブエノスアイレスにマテ茶を飲みに行きたい!(…ん?飲んでいたのはコーヒーだったか)
それに、前作の『私の味(サボール・ア・ミ)』もそうでしたが、同性愛を始めとした多様な愛の形、それから滝居さんご自身の死生観・人生観なども反映されているようで、軽い読み心地に反して読後感は深いです。

とは言え、やっぱり一番の魅力はユーモアと軽快さですね、きっと。
随所に挟みこまれた、無類の駄洒落好きでいらっしゃる滝居さんの渾身のオヤジギャグをぜひ皆さんにも楽しんでいただきたいです。

さて、これがその小説です。「SM管理局」なんて、いかがわしそうなタイトルですが、本当にちょっぴりいかがわしいです。


こちらはネタにしていただいた私の記事。


それから、私がかなり好きな滝居さんの連作ショートショート集。長い小説が読めない人でも大丈夫。一つ一つは超短いです。でも、びっくりするほど味わい深いですよ~。


最後になりましたが、滝居さん、私の作品をアイデアに使ってくださってありがとうございます!とても光栄に思いますし、自分の作品が別の作品の一部になったことが不思議で、すごく嬉しいです。一生の宝物です!


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吉隠ゆき (Yuki Yonabari)
ありがたくいただきます。

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