吉隠ゆき (Yuki Yonabari)
創作の秋を頑張っています。 今回は、ちょっとシリアスな4コマ。私の実体験を元にして描きました。 「フィルターバブル」 「フィルターバブル」については、似た現象である「エコーチェンバー」とともに過去のこの記事で紹介しています。 最近は、ニュースを新聞やテレビではなく、SNSで読む人が増えていると言います。若い世代でその傾向はより顕著なようです。SNSの多くは使用者の興味関心に応じてセレクトしたニュースを表示する仕様になっているので、使えば使うほど、その人好みのニュースが多
大分前に投稿した手書きのハロウィン漫画を、この度、デジタルでカラー漫画にしました。話の内容はまったく同じです。 「ハロウィン・パレード」
ーーピヨピヨピヨ、チーチチチ、ピヨピヨピヨ、チーチチチ 俺はいつの間にか寝落ちてしまっていたらしい。賑やかな鳥の囀りに目を開けると、精力的にモーニングストレッチをするミロの姿が目に飛び込んできた。 「あ、オディアスさん、目が覚めましたか。おはようございます!」 昨夜はあんなにベロベロに酔い潰れていたのに、なんだこの爽やかさ、溌剌さは! 瑞々しい緑を背景に、頭上の梢から差し込む陽光に包まれたミロは神々しく輝いていた。反対に、俺の方はたぶん目の下にはクマ、顔は酒で浮
YouTube におすすめされて面白かったショートムービーの紹介です。7年前にアップロードされたものですが。 タイトルは「Papyrus(パピルス)」。売れっ子俳優のライアン・ゴズリングが出てるし、何だか深刻そうなシーンから始まるので映画の予告動画かと思って見たら、ものすごく本格的に作ったとてもアホらしいギャグ・ストーリーでした。 元は、アメリカの長寿番組「Saturday Night Live」用に制作されたみたいです。SNLについては、今まで名前は聞いたことはあったも
定期的にご自分で飼われているニワトリの卵を分けてくださる知人がいます。いつもは白か茶色の卵なのですが、今日はブルーの卵が! 帰宅してすぐに娘に見せると、「お母さん、これはグリーンだよ」と。 確かにライトグリーンだとは思うのですが、私はなぜか、ついつい「blue eggs」と言ってしまいます。これって、緑色の信号を青信号と呼ぶ日本人的な感覚なのかも。緑は青のサブカテゴリー的な…。 一応、ネット検索してみたところ、英語圏でもこの色を青と言う人と緑と言う人と両方いるようでした。皆さ
「プハー、うまい!」 「でしょ?」 「酒が湧き出る泉があるとは聞いたことがあったが、本当だったとはなぁ。夢のような土地だな、ここは」 俺は上機嫌で一杯目を飲み干した。もちろん、グラスやジョッキなどないので水筒の蓋コップだ。ミロはなんとマイ・カップを持参していた。どうりでハッピー・ワークを出る時、いそいそとしていたわけだ。 先の面談で、俺に「ぴったりの仕事」を見つけたというリュディアに急かされ、俺はすぐに求人先に向かうことになった。 しかしながら、彼女は俺の後にも面談を控
連載小説に初挑戦します。ろくに読んだことないくせにラノベ風を目指したのですが、あの軽さを出すのは難しいですね!つい細部を書いてしまいます。😆 ファンタジーな世界観で、ユーモアのあるコージーミステリーっぽいものにしたいなと思っています。が、結末を決めずに物語を書き始めるのはこれが初めてなので、どうなるかはわかりません。お付き合いいただけると嬉しいです。 『(仮)オディアス戦記』 プロローグ 木漏れ日の差す小道を歩く。あちらこちらから小鳥の囀りが聞こえ
こんにちは。ラジオはお好きですか? 私は最近、ラジオドラマを好んで聴いています。視覚情報なしで音だけというのが没入しやすくて気に入っています。 今月の頭から、noteのお友達の味生大昂(みお・ひろたか)さん原作の小説の朗読がFMラジオで始まっています。朗読なのでドラマとは違いますが、音楽や効果音付きなんだそうです。 「深海のシャンプー」という題名に惹かれてぜひ拝聴しようと思っていたのですが、なぜか今のラジオ番組はネットでいつでも聴けると勘違いしていて(ポッドキャストとごちゃ
さて、今回はまた洋書の紹介です。 一昔前は英語を学ぶことは欧米の文化を知るためという人が多かったかと思うのですが、今は日本のことを発信する手段として英語を学びたいという人もたくさんいるのではないかと思います。でも、日本のことを話すための単語の多くは普通の教科書や単語帳には出てきません。それならば、手っ取り早く、そのジャンルの洋書を読んで覚えてしまおうという作戦です。 ご紹介するのは3冊。民俗学者・宮本常一さんの本の英語版と外国人ジャーナリストによる日本近代史の本と芥川龍之介
悲しい時には悲しい音楽を聴くといいらしいーーそんな記事を数年前に書いたことがある。今またそんな気分になっている。人の声を聞きたくないし、誰とも喋りたくない。けれど、子供がいるからそんなわけにもいかない。日中は娘を連れて買い物し、カフェに行き、店員さんとにこやかに会話した。でも、心の中に澱のようなものが溜まっているのを感じる。疲れているんだと思う。夏休みが終わって、娘が中学校に入学して最初の1週間が無事過ぎた。イギリスはもう秋の気配で今も外は雨だ。夕方からずっとYouTubeで
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。私は娘の夏休みが終わってホッとしています。 今回は、前回の記事でご紹介したユヴァル・ノア・ハラリさんの児童書『Unstoppable Us』の感想です。 読み始めた頃は大雑把な歴史の本かと思っていましたが、なかなか思想性の強い本でした。宗教や身分制度や国家や法律などはみんな人間が便利や効率を求めて創造した物語ーー「共同で見ている夢 ( shared dreams )」ーーで、格差や種々の差別といった社会の不条理というのは、それらの夢の創造
唐突ですが、私の娘は本を全くと言って良いほど読みません。しかし、寝る前の読み聞かせの時間だけは楽しみにしてくれています。…そう、11歳の今も毎晩せっせと読み聞かせしています。これをやめると本当に活字との接点が(YouTubeのキャプションを除き)皆無になるので、眠たい夜も仕方なくやっています。 ジャンルはというと、小説は興味がわかないようなので、もっぱら偉人の伝記や雑学集などの学習系です。 今読んでいる本がなかなか良いので、今回はその紹介です。 『サピエンス全史』のユヴァル
「私たちは泣くことで悲しい気持ちになり、殴ることで怒りを感じ、体が震えることで恐怖を感じるのであって、悲しい、腹が立つ、あるいは恐ろしいがゆえに泣いたり殴ったり震えるのではない」 アメリカの心理学者・哲学者ウィリアム・ジェームズの言葉。 「楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ」の方が有名なようですが、私が本で出くわしたのは冒頭の文章なのでこちらをご紹介。私はこの言葉を哲学講座の課題の自由意志のエッセイで引用しました。私は人の感情や意識というのは外界からの刺激に対し
こまめに更新できるように、その時々に読んでいる本の中で出会った印象的な英語の言葉を紹介する記事シリーズを始めてみようかと思います。 第一弾はこれ。 「すべての細胞の夢は二つの細胞になること」 フランスの生物学者フランソワ・ジャコブの言葉。 すべての生命活動の源はここに行き着く。私たちが誰かを愛おしく思う気持ちはもちろん、何かを美しく感じる心さえもとを辿ればこの細胞の夢を原動力として進化的に獲得されたものだと思う。 でも実は私がこの言葉を気に入っているのは学問的なあれ
「ノー・アイディア」という同音異義語ジョークです。数ある「What do you call xxx?」形式のジョークの中でもかなり有名なものです。 実はこれには続きがあります。 “So, what do you call a deer with no eyes and no legs?” (それじゃあ、目がなくて足もない鹿は何と呼ぶでしょう?) “Still no-eye deer !” (まだ分からないよ/動かない目がない鹿) ※ still には「まだ」と「静止した
<関連単語> hangover 二日酔い turmeric ウコン(ターメリックのことです) pickled plums 梅干し udon noodles with grated daikon radish 大根おろしうどん (大根・・・daikon radish, mooli radish, Chinese radish, white radish) shijimi clam miso soup シジミ汁 (シジミ ・・・ shijimi cl