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短編小説・詩

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#小説

【連載小説】オディアス戦記 3

ーーピヨピヨピヨ、チーチチチ、ピヨピヨピヨ、チーチチチ  俺はいつの間にか寝落ちてしまっ…

【連載小説】オディアス戦記 2

「プハー、うまい!」 「でしょ?」 「酒が湧き出る泉があるとは聞いたことがあったが、本当だ…

【連載小説】(仮)オディアス戦記 〜プロローグ

連載小説に初挑戦します。ろくに読んだことないくせにラノベ風を目指したのですが、あの軽さを…

振り返りnote~掌編小説編

今日でnote開始2周年のようです。今朝、noteさんから通知をいただきました。 こんなに続いたの…

掌編小説「白痴」

 白痴   「山口さん、『遠野物語』って知ってます?」  窓際のテーブルにマグカップを置…

七歳までは神のうち (短編小説)

「ときおみ、さん?」 「いえ、ときあみ、です」  隣に座った男はさわやかな笑顔で訂正した…

幸福なじいじ(掌編小説)

 きらきらと光を反射させながら小川がゆるやかに流れる。  白いワンピースを着た少女は、つややかな黒髪を揺らして、来る途中に林の中でちぎった葉を一枚、川べりから投げ入れた。葉は岸からほど近い水面に落ち、案の定、すぐに川の淀みにとらえられてしまったが、特にがっかりした様子も見せず、少女はまた一枚、今度は先ほどより勢いをつけて放り投げた。  小川には石橋がかかっている。その真ん中から放り投げれば、きっとスイとどこまでも流れていくだろう。しかし、少女はそうしない。この橋を使うことを許

「Lullaby」歌付きの掌編小説

Lullaby 情景1 「さあ、そろそろ寝る時間。ベッドに行きましょう」 母親の言葉に幼子は素直に…

掌編小説「モンクの肖像」

 コーポ深山の二階の一番奥。かすかにジャズが漏れ聞こえてくるその部屋が、私の腐れ縁の友人…

掌編『マヨイガ 迷い家』

 これは人づてに聞いた話であるので、本当かどうかの判断は君にまかせたい。 * * *  そ…